情報更新 : 2025/10/01
・周囲温度-40~+85℃、相対湿度95%以下で保管してください。
・交換時期お知らせ機能の性能を維持するため、3ヶ月を超える長期の保管をする場合は温度ー20~+30℃、相対湿度25~70%で保管してください。
・内部部品の劣化・破損が稀に起こる恐れがありますので、取り付けごとのディレーティング曲線の範囲を超える状態では使用しないでください。
・万一の場合、内部部品の破損が起こる恐れがあります。電源の定格トータル出力電流を超えるような電流で使用しないでください。また一時的なピーク電流が繰り返されるような場合も、ピーク値が定格トータル出力電流を超えないように設計してください。
・遮断性能は使用周囲温度によって保証されています。ディレーティング範囲内で使用してください。
・相対湿度が95%以下の場所で使用してください。
・低露点環境下では使用しないでください。
・直射日光の当たる場所では使用しないでください。
・製品内に液体や異物、腐食性ガスが入る可能性がある場所では使用しないでください。
・振動・衝撃の激しい場所では使用しないでください。特にコンタクタなどの装置は振動源になりますので、周囲から極力離して設置してください。
・強い高周波ノイズやサージを発生する機器から離して取り付けてください。
・本製品の出力側にバッテリなどのバックアップ機器は接続しないでください。
・インバータには出力周波数を50/60Hzと表示されているものもありますが、本製品の電源として接続した場合、内部温度の上昇により焼損の可能性があります。インバータの出力をパワーサプライの電源として使用しないでください。
・入力にUPSを接続する場合は、矩形波出力のものは接続しないでください。製品の内部温度上昇により発煙・消失の恐れがあります。
・取り付けにあたっては、機器の長期信頼性を向上させるために、放熱に十分留意してください。自然対流方式ですので、製品周囲の空気が対流するように取り付けてください。
左右間隔15mm未満時は、標準取り付け時とはディレーティング曲線が異なります。
・放熱性の悪化により、稀に内部部品が劣化、破損する恐れがあります。電源本体のねじは緩めないでください。
・左右間隔15mm未満(正面密着取り付け)でご使用可能な組み合わせは同一形式のみです。
この場合、左右間隔15mm未満のディレーティング曲線に従ってご使用ください。
*1. 空気の対流
*2. 上下間隔25mm以上
*3. 左右間隔15mm以上(標準取り付け)
左右間隔15mm未満(正面密着取り付け)
・形S8AS2は(A)、(B)に示すとおり、標準取り付けまたは正面密着取り付けとしてください。(C)のような上向き取り付けや、その他の方向の取り付けはしないでください。
(A)標準取り付け
(B)正面密着取り付け
(C)上向き取り付け
・アースは完全に接続してください。安全規格で定められたPE(保護接地)端子のため、アースが不完全な場合、感電や誤動作の恐れがあります。
・軽度の発火が万一の場合起こる恐れがあります。入出力端子など誤配線のないように注意してください。
・配線材の発煙・発火を防ぐために、電線の定格を確認の上、下表の線材を使用してください。
注1. 線材は銅製で、より線か単線を使用してください。
注2. 75℃以上の耐熱電線を使用してください。
・配線挿入時またはリリースホールへのマイナスドライバ挿入時に40N以上(出力端子台のみ100N以上)の力で端子台を押さえつけないでください。
・リリースホールには配線しないでください。
・リリースホールにマイナスドライバを押し込んだ状態で、マイナスドライバを傾けたり、ねじったりしないでください。端子台が破損する恐れがあります。
・リリースホールにマイナスドライバを押し込むときは斜めにして入れてください。まっすぐに入れた場合は端子台が破損する恐れがあります。
・リリースホールに押し込んだマイナスドライバを落下させないように注意してください。
・電線は無理に曲げたり、引っ張ったりしないでください。断線する恐れがあります。
・端子(挿入)穴1つに複数の電線を挿入しないでください。
・電線の先端を予備はんだしないでください。正しい接続ができなくなります。
・振動・衝撃のかかる可能性のある場合は、フェルール端子付き電線、より線を使用してください。
・万一の場合、内部部品の劣化・破損が考えられますので、遮断と復帰を必要以上に繰り返さないでください。
・通電前には、加工時に覆ったシートなどを必ず取り外して、放熱に支障がないことをご確認ください。
・出力電圧調整トリマ(V.ADJ)の破損が万一の場合起こる恐れがありますので、必要以上に強い力を加えないでください。
・出力電圧調整後の各分岐出力を合計した出力電力、出力電流は、定格出力電力、定格トータル出力電流以下にしてください。
・出荷時:定格電圧にセットしています。
調整範囲:前面の「出力電圧調整トリマ(V.ADJ)」(⑪)により24~28Vの範囲で調整が可能です。
右に回すと出力電圧は上がり、左に回すと出力電圧は下がります。
注.「出力電圧調整トリマ(V.ADJ)」(⑪)の操作によっては、出力電圧が電圧可変範囲以上に上昇します。出力電圧を調整する場合は、製品の出力電圧を確認し負荷を破壊させないようご注意ください。
出力電圧を下げる調整をする場合、不足電圧検出機能の設定値によってはこの機能が動作することがあります。
DINレールに取り付ける場合は、(A)部をレールの一端にひっかけ(B)方向に押し込んでください。
取り外す場合は、(C)部にマイナスドライバを差し込み、引き外してください。
端子台に接続するときは、単線またはフェルール端子の先端が端子台に突き当たるまでまっすぐ挿入してください。
・細い単線で接続しにくい場合は、より線の接続方法同様にマイナスドライバを使用してください。
端子台に接続するときは、以下の手順により行ってください。
(1)マイナスドライバを斜めにし、リリースホールに押し込んでください。
押し込み角度は、10~15°が適切です。マイナスドライバを正しく押し込むと、リリースホール内のバネの反発を感じます。
(2)リリースホールにマイナスドライバを押し込んだ状態で、電線の先端が端子台に突き当たるまでまっすぐ挿入してください。
(3)マイナスドライバをリリースホールから抜いてください。
・挿入後、軽く引っ張って電線が抜けないこと(端子台に固定されていること)を確認してください。
・推奨フェルール端子を使用し、端子台に挿入後、導体部の一部が見える場合もありますが、製品の絶縁距離は満足しています。
電線を端子台から取り外すときは、以下の手順により行ってください。
取り外し方法は、より線/単線/フェルール端子とも同じです。
(1)マイナスドライバを斜めにし、リリースホールに押し込んでください。
(2)リリースホールにマイナスドライバを押し込んだ状態で、電線を端子(挿入)穴から抜いてください。
(3)マイナスドライバをリリースホールから抜いてください。
注1. 電線被覆外径は推奨フェルール端子の絶縁スリーブ内径より小さいことを確認してください。
2. フェルール端子の加工寸法は、以下の形状に従っていることを確認してください。
注1. 電線被覆外径は推奨フェルール端子の絶縁スリーブ内径より小さいことを確認してください。
2. フェルール端子の加工寸法は、以下の形状に従っていることを確認してください。
電線の接続と取り外しには、マイナスドライバを使用します。
マイナスドライバは、下表のものを使用してください。
コモン出力端子(-)以外の端子用
*SZF 0-0,4×2,5(フエニックス・コンタクト製)は、オムロンの専用購入形式(形XW4Z-00B)より手配可能です。
コモン出力端子(-)用
別の分岐出力との並列接続はしないでください。また、別の形S8AS2の出力側同士の並列接続もしないでください。
絶縁抵抗試験を実施する場合は、DC絶縁抵抗計(DC500V)を使用してください。
注. 試験時は分岐出力端子(+、-)、入出力信号端子は破損防止のため、必ず全ての端子を短絡してください。
形S8AS2の<入力一括①>と<分岐出力、入出力信号、一括③、④、⑤、⑥>間はAC3,000V、1分間に耐えるように設計されています。試験を実施する場合、耐電圧試験機のカットオフ電流は20mAに設定して実施してください。
(カタログの「構造・各部の名称」を参照)
注1. 試験機のスイッチでいきなりAC3,000Vを印加または遮断すると、発生するインパルス電圧により万一の場合、製品が破損することがあります。印加電圧は試験機のボリュームで徐々に変化させてください。
注2. それぞれの規定の端子に一括で印加できるように、必ず端子間を短絡してください。
高調波電流抑制回路を搭載しているため、入力投入時に音がすることがありますが、内部電圧が安定するまでの過度的なものであり異常ではありません。
注. 渡り線による配線をN台にて使用するときは、単体使用時のN倍の突入電流が流れます。特に突入電流により外付けヒューズが溶断したり、ブレーカが動作しないようヒューズは溶断特性、ブレーカは動作特性を十分確認し、選定ください。
内部回路の過電流保護、過電圧保護が機能している可能性があります。また、入力に雷サージなどの大きなサージ電圧が印加された場合は、ラッチ保護回路が機能している可能性も考えられます。以下の2点を確認後も出力電圧が出ない場合は、当社までお問い合わせください。
・過電流保護の確認方法
負荷が過電流状態(短絡含む)になっていないかを(負荷線を外して)確認してください。
・過電圧保護、ラッチ保護の確認方法
一旦入力電源をOFFし、3分以上放置後、入力電源を再投入してください。
・異常遮断出力が動作した場合は、必ずその原因を取り除いた後に、リセット復帰させるようにしてください
・入力電源の再投入は、必ず原因を取り除いた後に行ってください。
1. 形S8AS2本体は異常電圧遮断機能をもっており、設定値以上の電圧が出力されると、すべての分岐出力を遮断します。しかしあらゆる場合の高電圧から負荷及び内部が保護できるものではありませんので出力電圧は定格範囲内でご使用ください。
2. 逆ピーク起電力が発生するような負荷に対しては、異常電圧遮断動作で遮断する場合があります。
・形S8AS2本体は異常電流遮断機能により、各分岐出力ごとにあらかじめ設定された異常遮断電流値を超えて電流が流れた場合、該当する分岐出力を遮断します。また、トータル出力ピーク電流の通電条件に従い全分岐出力を遮断します。
注1. 過電流状態での使用が継続しますと、稀に内部素子の劣化や破損を招く恐れがありますのでご注意ください。形S8AS2は、負荷装置の起動時に必要となる過大な電流に対応するために、一時的なピーク電流が流せるようになっています。各分岐出力の合計したトータル出力のピーク値は以下の通りです。ただし、トータル電流値が以下の条件を一つでも満たさない場合は、ピーク電流の大きさおよび使用時間に基づき安全のため全分岐出力を遮断します。
1. 240Wタイプの場合
トータルピーク電流値/ピーク電流のパルス幅:17A/2sまで、15A/5sまで、13A/10sまで、12A/20sまで
2. 480W タイプの場合
トータルピーク電流値/ピーク電流のパルス幅:27A/1sまで、25A/2sまで、22.5A/5sまで
この機能の使用に際しては、「形S8AS2 ユーザーズマニュアル(マニュアル番号:SGTC-705)」を参照してください。
MOS FETリレー出力:DC30Vmax,50mAmax,ON時残留電圧2V以下,OFF時漏れ電流0.1mA以下
・各出力信号回路は正しく配線してください。また、各出力信号回路は内部に電流制限回路を備えていませんので、出力電流が50mAを超えないよう注意してください。
・配線後は、正常に動作することを確認してください。
出力電圧を検出し表示する機能は、内部回路でのAC/DC変換後の電圧を監視しています。
電圧の表示は、内部電圧降下のため、電源の出力端子部の値とは若干の違いが生じます。正確な出力電圧状態を確認する場合は、分岐出力端の電圧を測定してください。
形S8AS2本体は入力電圧のON、OFFを頻繁に繰り返すアプリケーションでは、交換時期お知らせ機能の精度が悪化する場合があります。
一般的な使用条件では、本機が交換時期お知らせに達するのは数年から十数年後となります。長期にわたるご使用に際しては、定期的に交換時期が0.5年を下回っていないかを表示モニタ、または以下の手順で出力信号LEF-COMが正常に動作することをご確認ください。
(a)モニタモードにしてください。
(b)LEF-COM間出力がON(LEF-COM導通)していることを確認してください。
廃棄する場合は産業廃棄物として処理してください。
〔無償保証期間〕
納入品の保証期間は当社工場出荷後5年と致します。
〔無償保証範囲〕
次の範囲を使用条件とします。
1. 平均使用温度40℃以下(本体周囲温度)
2. 平均負荷率80%以下
3. 取りつけ方法:標準取りつけ
※ただし最大定格はディレーティング曲線の範囲内とします。
上記保証期間中に当社側の責により故障を生じた場合は、その商品の故障部分の交換または修理を、その商品のご購入あるいは納品場所において無償で行わさせていただきます。
ただし、次に該当する場合は、この保証の対象範囲から除外させていただきます。
(1)本カタログまたは別途取り交わした仕様書などにて確認された以外の、不適当な条件・環境・取り扱い並びに使用による場合。
(2)故障の原因が納入品以外の事由による場合。
(3)当社以外による分解・改造または修理による場合。
(4)商品本来の使い方以外の使用による場合。
(5)当社出荷当時の科学・技術の水準では予見できなかった事由による場合。
(6)その他、天災、災害など当社側の責ではない原因による場合。
なお、ここでいう保証は、納入品単体の保証を意味するもので、納入品の故障により誘発される損害はご容赦いただきます。
情報更新 : 2025/10/01