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警告表示の意味

KM-PM ご使用の前に 1

図記号の意味

KM-PM ご使用の前に 2
KM-PM ご使用の前に 3
KM-PM ご使用の前に 4

安全上の要点

製品の動作不良、誤動作または性能・機能への悪影響を防ぐため、以下のことを守ってください。不具合事象が稀に起こることがあります。定格外の取扱いはしないでください。

・下記の環境では保管・設置・使用しないでください。
 ・振動、衝撃の影響が大きいところ
 ・不安定なところ
 ・仕様範囲外の温湿度のところ
 ・温湿度変化が激しく、結露・氷結の恐れがあるところ
 ・屋外または直接日光、風雨にさらされるところ
 ・静電気やノイズの影響を受けるところ
 ・電界及び磁界の影響をうけるとこ
 ・冠水、被油のあるところ
 ・水のかかるところ
 ・塩水飛沫のあるところ
 ・腐食性ガス(特に硫化ガス、アンモニアガス)のあるところ
 ・粉塵、鉄粉などの多いところ
 ・溶解性液体のあるところ
 ・虫や小動物がいるところ
 ・荷重がかかるところ

・DINレールは、ねじで緩みがないように取りつけてください。また、DINレールと本体との取付けも確実に行ってください。緩みがあると、振動・衝撃等でDINレール、製品本体、配線が外れる原因となります。

・DINレールは、35mm幅(オムロン製形PFP-50N/-100N)を使用してください。

・電圧入力端子への配線はAWG24~12、耐熱温度70℃以上の電線を使用してください。

・通電する前に、配線に間違いがないことを確認してください。

・取扱いおよび保守は取扱説明書をよく理解してから行ってください。

・ユーザーズマニュアルを理解して、機器の設定をしてください。

・ケーブルを引っ張らないでください。

・規格対応および安全のため、ご使用になる電圧と、ご使用になる国の適切な規格(米国:UL Listed対応品、カナダ:cUL Listed対応品、その他の国:IEC60947-1およびIEC60947-2など)に適合した定格電流1Aの分岐回路保護装置を設置し、過電流から保護してください。感電や火災の原因となります。本製品の電圧入力端子分岐回路保護装置の接続は、配線図を確認してください。多極ブレーカを火炎流保護として使用する場合は、主電源の中性線と非接地線のすべてを同時に遮断する必要があります。(例:4極同時に遮断できる4極のブレーカー)ほかの分岐回路保護装置(ヒューズなど)を過電流保護として使用する場合は、すべての極で同じ特性のものを選定してください。

・機器を使用する前には必ず配線の確認を行った上で、電源を投入してください。配線の不良などにより感電、けが、事故、故障、誤動作の恐れがあります。

・本製品は、「class A」(工業環境製品)です。住宅環境でご使用されると、電波妨害の原因となる可能性があります。その場合には電波妨害に対する適切な対策が必要になります。

・誘導ノイズを防止するために、本製品への配線は、高電圧、大電流の動力線とは分離して配線してください。また、動力線との並行配線や同一配線を避けてください。

・発熱機器(コイル、巻線を有する機器等)と近接して取り付けないでください。

・DINレールに取付ける際は、DINフックを音がするまで確実にスライドさせてください。

・端子名を確認し、正しく配線してください。使用しない端子には何も接続しないでください。

・リピータハブを使用してEtherNet/IPのタグデータリンク通信(サイクリック通信)を行うと、ネットワークの通信負荷が高まるため、コリジョン(衝突)が多数発生し、安定した通信ができなくなります。タグデータリンクを利用するネットワークでは、必ずスイッチングハブを使用してください。

・EtherNet/IPの接続方法や使用するケーブルは、マニュアル記載のとおりにしてください。通信不良になる恐れがあります。

・製品を誤って落下させた場合、製品内部が破損している恐れがあるため、使用しないでください。

・LED表示が正常に動作することを定期的に確認してください。使用環境によっては、劣化により表示不良となることがあります。

・周囲温度および湿度は仕様範囲内で使用および保存してください。必要により、強制冷却してください。

・フロントシートの剥がれ・破れが生じた状態で使用しないでください。

・取り付けの際は、正しい方向に設置してください。

・配線する際は、ゆとりを持った配線長さにしてください。

・電圧入力およびCT入力は、本製品の仕様範囲内で使用してください。

・配線用圧着端子は指定サイズのものをご使用ください。

・受信電波障害を受ける恐れがあります。電波受信機を近くで使用しないでください。

・通信距離については仕様範囲内で、通信線は指定のケーブルをご使用ください。なお、通信距離仕様、ケーブルについては、「形KM-PMBN-EIP ユーザーズマニュアル」(Man.No:SGTE-728)をご参照ください。

・本製品の廃棄については、各自治体の指示に従い、産業廃棄物として適切に処理してください。

・CTは電線を正しくクランプしてください。クランプ後、カチッと音がするまで確実に嵌合させてください。

・外来ノイズを防止するために制御盤内でご使用ください。

・過剰な力でリリースホールにマイナスドライバを押し込むと、端子台が破損する恐れがあります。リリースホールにマイナスドライバを押し込む場合は、15N以下の力で操作してください。

・電圧入力とCT入力は同一の計測対象に正しく接続してください。

・電線は無理に曲げたり、引っ張ったりしないでください。断線したり端子台が破損する恐れがあります。

・リリースホールには配線しないでください。

使用上の注意

故障、誤作動、誤不動作を避けるために、以下のご使用方法をお守りください。

・製品の汚れを落とす場合は必ず無通電の状態で、柔らかい布で製品表面を乾拭きしてください。なお、シンナー、ベンジン、アルコールなどの溶剤を含む薬品等を使用しないでください。

・本製品は計量法に定める指定機関が行う検定に合格した特定計量器ではありません。電力量の証明には使用できません。

・本製品はDINレールに取り付けてご使用ください。

・インバータ二次側計測用途には使用できません。

・電源投入時には2秒以内に定格電圧に達するようにしてください。

・各種設定は計測対象に合わせて正しく設定してください。

・タグデータリンク通信においては、製品のステータス情報を参照し、異常が発生していない場合のみ、受信データを参照してください。

・より線の配線後には、電線がはみ出していないことを確認してください。

・棒端子、単線を配線する場合は、端子穴へ直接押し込んでください。より線を配線する場合は、推奨マイナスドライバで解除穴のテーパーに沿って真っすぐ押したまま配線を端子穴へ挿入してください。

KM-PM ご使用の前に 6

・推奨工具以外を使用すると、端子台を破壊する恐れがあります。リリースホールの操作には推奨のマイナスドライバを使用してください。

KM-PM ご使用の前に 7

・電源電圧を供給する電源、変成器は最適な容量、定格負担のものをご使用ください。

・発熱体との密着取り付けはしないでください。

・強い高周波を発生する機器やサージを発生する機器から、できるだけ離して設置してください。

・本製品の設定値は、実際に使用する測定対象およびCTの仕様に一致させてください。

・CTの出力側の端子を接地しないでください。測定が安定しない原因となります。

・CTは、AC600Vを超えるラインには直接クランプしないでください。

・取り付けの際は、正しい方向に設置してください。

・専用CTの一次側を通す被測定電線は、基礎絶縁以上の被覆電線を使用してください。

法規と規格

安全規格対応について

・製造者が指定しない方法で機器を使用すると、機器が備える保護が損傷する可能性があります。

・本製品は制御盤内など組み込み機器として設置して使用してください。

・CTは、本製品と同一の制御盤内に設置し、他の機器から十分離して使用してください。

・「専用CT(本製品に接続するCT)」に記載されたCTを使用してください。

・電圧入力およびCT入力は、測定カテゴリを超える条件で使用しないでください。

・端子台の最大温度は70℃です。そのため、電線は定格温度70℃以上のものを使用してください。

・下の表1は、主電源供給システムの形態ごとに、各過電圧カテゴリ(OVC Ⅱ、OVC Ⅲ)および各測定カテゴリ(CAT Ⅱ、CATⅢ)で使用可能な公称電圧および測定回路への接続をまとめたものです。これ以上のカテゴリ・条件で使用しないでください。

KM-PM ご使用の前に 10

・専用CTの一次側を通す電線は、表1、表2の条件*を満たすAWM(ApplianceWiring Material)電線を使用してください。
*定格電圧、サイズに適合する基礎絶縁以上、かつ専用CTのケース温度が65℃以下となる被覆電線

KM-PM ご使用の前に 11

測定カテゴリとは

測定カテゴリとは、EN/IEC 61010-2-030で規定されており、測定端子を接続してもよい場所・機器を分類したものです。
それぞれのカテゴリは以下のとおりです。
CAT Ⅱ : 固定配線設備(コンセントなど)から供給されるエネルギー消費型機器
CAT Ⅲ : 機器の信頼性および有効性が特に要求される固定配線設備中の機器
CAT Ⅳ : 引き込み口部で使用される機器

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専用CT(本製品に接続するCT)

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*600A定格(形KM-PCBE600)のCTはUL/CSA認証に対応していません。

接続図

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* 複数回路計測時のみ配線してください。

EN/IEC規格対応について

この商品は「class A」(工業環境商品)です。住宅環境でご利用されると、電波妨害の原因となる可能性があります。その場合には電波妨害に対する適切な対策が必要となります。必ず制御盤内に設置してください。

設置と配線

安全のため、本体の操作時に端子に触れられないような場所に設置してください。例えば、制御盤内に端子が隠れるように設置し、作業者が活線に触れることができないようにしてください。

(1)設置箇所にDINレールを取り付ける
DINレール(推奨品):形PFP-50N/-100N(オムロン(株))

(2)本体下部のDINフックを引き下げる

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(3)本体下部のDINフックを引き下げる

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(4)DINフックを上げ、DINレールに本体を固定する

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本体の取り外し方

本体をDINレールから取り外す場合は、DINフックにマイナスドライバーなどを引っ掛けて引き下げてください。

重要

・DINレールと本体との取り付けは確実に行ってください。緩みがあると、振動・衝撃でDINレール、本体、配線が外れる原因となります。

・DINレールに取り付けた本体の両端にエンドプレートを取り付けてください。振動・衝撃でDINレールから外れることを防ぐことができます。
エンドプレート(推奨品):形PFP-M(オムロン(株))

・配線ができるスペースを、本体上下に設けて設置してください。(本体上部:約50mm、本体下部:約30mm)

参考

・形KM-PMをDINレールに複数台設置し、本体同士の密着設置を行うことができます。