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E5CD / E5CD-B

温度調節器(デジタル調節計)(48×48mmサイズ)

E5CD / E5CD-B

48×48mmサイズ。状態変化を自ら捉え、制御を最適化し、生産性と品質を簡単両立。プッシュインPlus端子台タイプのラインアップを追加

※ Web特別価格提供品

熟練者の調整をAIで自動化

人の手を煩わせず最適な温度制御を自動で実現、生産性と品質を簡単に両立します。

警告表示の意味

E5CD / E5CD-B ご使用の前に 2

図記号の意味

E5CD / E5CD-B ご使用の前に 3
E5CD / E5CD-B ご使用の前に 4
E5CD / E5CD-B ご使用の前に 5

感電により軽度の傷害が稀に起こる恐れがあります。
通電中は端子に触らないでください。

E5CD / E5CD-B ご使用の前に 6

軽度の感電、発火、機器の故障が稀に起こる恐れがあります。
温度調節器の内部や設定ツール用ポート内部、設定ツール用ケーブルのコネクタ部のピン間に金属、導線、取り付け加工中の切粉などのゴミまたは水分などが入らないようにしてください。
前面設定ツール用ポートを使用されないときは、上記の異物が入らないようにカバーを確実に閉めてください。

E5CD / E5CD-B ご使用の前に 7

爆発により稀に軽度の傷害の恐れがあります。
引火性、爆発性ガスのある所では使用しないでください。

E5CD / E5CD-B ご使用の前に 8

軽度の感電、発火が稀に起こる恐れがあります。
温度調節器やケーブルが傷んだ状態で使用しないでください。

E5CD / E5CD-B ご使用の前に 9

軽度の感電、発火、機器の故障が稀に起こる恐れがあります。分解、改造、修理したり、内部に触らないでください。

E5CD / E5CD-B ご使用の前に 10

寿命を超えた状態で使用すると接点溶着や焼損が稀に起こる恐れがあります。必ず実使用条件を考慮し、定格負荷、電気的寿命回数内でご使用ください。
出力リレーの寿命は、開閉容量、開閉条件により大きく異なります。

E5CD / E5CD-B ご使用の前に 11

ねじが緩むと発火が稀に起こる恐れがあります。
端子ねじは規定トルク0.43 ~ 0.58N ・m で締めてください。

E5CD / E5CD-B ご使用の前に 12

設定内容と制御対象の内容が異なる場合には、意図しない動作により稀に、装置の破損や事故の原因となります。温度調節器の各種設定値は、制御対象に合わせて正しく設定してください。

E5CD / E5CD-B ご使用の前に 13

温度調節器の故障により制御不能や警報が出なくなると温度調節器へ接続されている設備、機器等への物的損害が稀に起こる恐れがあります。温度調節器の故障時にも安全なように、別系統で監視機器を取り付けるなどの安全対策を行ってください。

E5CD / E5CD-B ご使用の前に 14
E5CD / E5CD-B ご使用の前に 15

注意:火災や感電の危険
a)当機は、オープンタイプのプロセスコントローラとしてUL Listingの認証を受けていますので、必ず外へ火の出ない構造の盤内でご使用ください。
b)2つ以上の遮断スイッチをご使用の場合、修理点検前にすべてのスイッチをOFFし、製品を無通電状態にしてください。
c)信号入力はSELV、制限回路です。*1
d)注意:火災や感電の危機を低減するため、異なるClass2回路の出力を内部で接続しないでください。*2

*1. SELVとは「入出力間が二重または強化絶縁されており、出力電圧が30Vr.m.sおよび42.4VピークまたはDC60V以下の電源」を言います。
*2. Class2 回路とは「製品二次側出力が電流、電圧ともあるレベルに制限されていることを試験を受けULで認証されている回路のこと」を表します。

安全上の要点

製品の動作不良、誤動作または性能・機能への悪影響を防ぐため、以下のことを守ってください。不具合事象が稀に起こることがあります。定格外の取扱いはしないでください。

(1)屋内専用機器のため屋内のみで使用してください。ただし、下記の環境では使用、または保管はしないでください。
   ・加熱機器からの輻射熱を直接受けるところ
   ・水がかかるところ、被油のあるところ
   ・直射日光が当たるところ
   ・塵あい、腐食性ガス(とくに硫化ガス、アンモニアガスなど)のあるところ
   ・温度変化の激しいところ
   ・氷結、結露の恐れのあるところ
   ・振動、衝撃の影響が大きいところ

(2)周囲温度および湿度は定格範囲内で使用および保管してください。
   複数の温度調節器で密着取り付けを行ったり、上下にならべて取り付けを行うと温度調節器の発熱により温度調節器内部の温度が上昇し寿命が短くなってしまいます。このような場合には温度調節器へファンにより風を送るなどの強制冷却をしてください。

(3)放熱を妨げないよう、温度調節器の周辺をふさがないでください。温度調節器本体の通風孔はふさがないでください。

(4)端子の信号名と極性を確認し、正しく配線してください。

(5)裸線接続の配線材は、銅製のより線か、単線をご使用ください。
   配線材の発煙・発火を防ぐために、電線の定格をご確認の上、下表の線材をご使用ください。

E5CD / E5CD-B ご使用の前に 18

         形E5CD/E5EDの配線用圧着端子は、指定サイズのものをご使用ください。

E5CD / E5CD-B ご使用の前に 19

         形E5□D-B(プッシュインPlus端子台タイプ)では、端子(挿入)穴1つに複数の電線を挿入しないでください。
   形E5CD/E5ED(ねじ端子台タイプ)では、1端子への配線は同じサイズ、同じ種類の線で2本まで、圧着端子は2枚までの接続としてください。

(6)使用しない端子には何も接続しないでください。

(7)誘導ノイズを防止するために、温度調節器の端子への配線は、高電圧、大電流の動力線とは分離して配線してください。また、動力線との平行配線や同一配線を避けてください。配管やダクトを別にする、シールド線を使用するなどの方法も効果があります。
   ノイズを発生している周辺の機器(とくに、モータ、トランス、ソレノイド、マグネットコイルなどのインダクタンス成分を持つもの)には、サージアブソーバやノイズフィルタを取り付けてください。
   電源にノイズフィルタを使用する場合は、電圧と電流を確認した上で温度調節器にできるだけ近い位置に取り付けてください。
   強い高周波を発生する機器(高周波ウエルダ、高周波ミシンなど)やサージを発生する機器から、できるだけ離して設置してください。

(8)電源電圧および負荷は、定格の範囲内でご使用ください。

(9)電源電圧は2 秒以内に定格電圧に達するようにスイッチ、リレーなどの接点を介して一気に印加してください。徐々に電圧を印加しますと、電源リセットしなかったり出力の誤動作が発生することがあります。

(10)温度調節器に電源を投入してから、正しい温度を表示するまで30分かかります。(実際に制御を始めるこの時間前に電源を投入してください)

(11)適応制御を使用される場合は、温度調節器と負荷(ヒータなど)の電源は同時、あるいは負荷の電源を先に投入してください。温度調節器の電源を投入してから負荷の電源を投入すると、正しいチューニングおよび最適な制御ができなくなります。

(12)チューニング(*)中は、必ず負荷(ヒータなど)の電源は入れた状態にしてください。チューニング中に負荷(ヒータなど)の電源を入れていないと、正しいチューニング結果が算出できず、最適な制御ができなくなります。
   *ここで言う「チューニング」は、以下の機能で実行されます。
    AT、適応制御、自動フィルタ調整、水冷出力調整のいずれか

(13)作業者がすぐ電源をOFFできるようスイッチまたはサーキットブレーカを設置し、適切に表示してください。

(14)本製品の汚れはやわらかい布で乾拭きしてください。なお、シンナー、ベンジン、アルコールなどの溶剤を含む薬品等を使用しないでください。変形、変色の恐れがあります。

(15)電源を投入して温度調節器の出力が確定するまで2秒かかります。この時間を考慮して(制御盤などの)設計してください。

(16)初期設定レベルへ移行すると出力がOFF になりますので、これを考慮した制御をしてください。

(17)不揮発性メモリには書き込み回数に寿命があります。通信などでデータを頻繁に書き換える場合はRAMモードで使用してください。

(18)接地された金属に触れるなどの静電気対策を行った上で製品に触れてください。

(19)廃棄時に分別するとき、工具を使用してください。内部部品の鋭利な部分でけがをする恐れがあります。

(20)DINレールは地面に対して垂直に設置してください。

(21)ドローアウトする場合は、以下のことを守ってください。
   ・必ず「●ドローアウトによる本体の交換方法」の手順通りに実施してください。
   ・電源をOFFにしてから行い、絶対に端子や電子部品に手を触れたり衝撃を与えたりしないでください。挿入時に電子部品をリアケースに接触させないでください。
   ・本体をリアケースに挿入する場合、上下のフックが確実にかかるようにしてください。
   ・端子が腐食している場合は、リアケースもあわせて交換してください。

(22)電源電圧入力において、AC入力タイプは商用電源をご使用ください。インバータによっては出力仕様として、出力周波数を50/60Hzと表示されているものもありますが、製品の内部温度上昇により発煙・焼損の恐れがありますので、インバータの出力を電源として使用しないでください。

(23)フロントシートの剥がれが生じた状態で使用しないでください。

(24)通信距離については仕様範囲内で、通信線は指定のケーブルをご使用ください。なお、通信距離仕様、ケーブルについては「形E5□D デジタル調節計 ユーザーズマニュアル」(Man. No. :SGTD-746)をご参照ください。

(25)USB- シリアル変換ケーブルを温度調節器に接続した状態で、温度調節器本体の電源を投入または切断しないでください。温度調節器の誤動作の原因となります。

(26)USB-シリアル変換ケーブルに重い物を載せたり、無理に曲げたり、引っ張ったりしないでください。故障の原因となります。

(27)USB- シリアル変換ケーブルのインジケータが正常に動作していることをご確認ください。ご使用状況によっては、コネクタ、ケーブルの劣化を早め、正しく通信が行えない恐れがありますので、定期点検および交換をお願いいたします。

(28)通信状態での、USB-シリアル変換ケーブルの脱着は行わないでください。故障や誤動作の原因となります。

(29)無理な押込みにより、破壊が起こる恐れがあります。コネクタ接続の際は、コネクタの向きを確認して正しく接続してください。スムーズに入らない場合は、無理に押し込まないでください。

(30)外部の電源端子などにケーブル本体の金属部分が接触しないようにしてください。

(31)ケーブルにノイズが入って、機器が誤動作する恐れがあります。USB-シリアル変換ケーブルを機器に常時接続した状態で使用しないでください。

(32)形E5ED/E5ED-Bで、前面設定ツール用ポートと上面設定ツール用ポートの両方に、ケーブルを接続しないでください。故障や誤動作の原因となります。

(33)形E5□D-B で、配線する場合は、以下のことを守ってください。
   ・必ず「形E5□D デジタル調節計 ユーザーズマニュアル」(Man. No.:SGTD-746)「2-26項 形E5□ D-B(プッシュイン Plus 端子台タイプ)」の手順通りに実施してください。
   ・リリースホールには配線しないでください。
   ・リリースホールにマイナスドライバを押し込んだ状態で、マイナスドライバを傾けたり、ねじったりしないでください。端子台が破損する恐れがあります。
   ・リリースホールにマイナスドライバを押し込むときは斜めにして入れてください。まっすぐに入れた場合は端子台が破損する恐れがあります。
   ・リリースホールに押し込んだマイナスドライバを落下させないように注意してください。
   ・電線は無理に曲げたり、引っぱったりしないでください。断線する恐れがあります。
   ・入力電源と通信以外は、渡り配線しないでください。

使用上の注意

長くお使いいただくために

(1)次の温湿度範囲内で使用してください。
   温度:-10~55℃(ただし氷結および結露のないこと)
   相対湿度:25~85%
   盤内に設置している場合は盤の周囲温度ではなく、温度調節器の周囲で55℃を超えないようにしてください。

(2)温度調節器など電子機器は、リレーの開閉回数による寿命とは別に内部に使用している電子部品の寿命による製品寿命があります。部品の寿命は周囲温度に依存しており周囲温度が高くなると短くなり、低くなると長くなります。このため温度調節器内部の温度を下げることによって、寿命を長くすることができます。

(3)複数の温度調節器を密着取り付けを行ったり、上下にならべて取り付けを行うと温度調節器の発熱により温度調節器内部の温度が上昇し、寿命が短くなってしまいます。このような場合にはファンにより温度調節器へ風を送るなどの強制冷却を考慮する必要があります。ただし、端子部のみが冷却されることのないようにご注意願います。測定誤差の原因となります。

精度よく測定するために

(1)熱電対のリード線を延長される場合は熱電対の種類に合わせ、必ず補償導線をご使用ください。

(2)白金測温抵抗体のリード線を延長される場合は抵抗値の小さいリード線を使用して、3線のリード線の抵抗値を等しくしてください。

(3)取り付け角度は水平に取り付けてください。

(4)誤差が大きい場合には、入力補正が正しく設定されているかどうかご確認ください。

防水性について

保護構造は下記のとおりです。保護構造が明記されていない、またはIP□0の部分について防水性はありません。
 前面:IP66、リアケース:IP20、端子部:IP00
防水になるように取り付けるには、本体に防水パッキンを挿入してください。また、形E5ED/E5ED-Bの前面設定ツール用ポートカバーは、確実に閉じた状態にしてください。
防水パッキンを使用される場合、保護構造はIP66となります。(IP66の防水レベルを確保するために、ご使用環境によっては、防水パッキンおよび前面設定ツール用ポートカバーが劣化、収縮または硬化するため、定期的な交換をおすすめします。定期的な交換時期は使用環境により異なります。お客様でご確認ください。3年以下を目安としてください。なお定期的な交換をされない場合の防水レベルは当社では責任を負いかねます。)
防水構造が不要の場合は、防水パッキンを取り付ける必要はありません。

運転時の注意

(1)電源を投入してから温度調節器の出力が確定するまで2秒かかります。この時間を考慮して(制御盤などの)設計をしてください。

(2)温度調節器にて電源を投入してから、正しい温度が表示されるまで30分かかります。実際に制御を始めるこの時間前に電源を投入してください。

(3)ラジオ、テレビ、無線機に近接して使用すると、受信障害の原因となることがあります。

その他

(1)USB-シリアル変換ケーブルのUSBコネクタの着脱をすばやく繰り返さないでください。パソコンが誤動作する恐れがあります。

(2)USBコネクタをパソコンに接続時、パソコン側がケーブルを認識するまで時間がかかることがありますが、故障ではありません。COMポート番号を確認してから通信を開始してください。

(3)USBハブを通じてパソコンに接続しないでください。USB-シリアル変換ケーブルが誤動作する恐れがあります。

(4)USB 部分を延長ケーブルなどで延ばしてパソコンに接続しないでください。USB-シリアル変換ケーブルが誤動作する恐れがあります。

取り付け方

形E5CD/E5CD-B

E5CD / E5CD-B ご使用の前に 28

取付パネルへの取り付け方(形E5CD/E5CD-B)

(1)防水になるように取り付けるには、本体に防水パッキンを挿入してください。密着取り付け時は防水ができません。

(2)形E5CD/E5CD-Bを、パネルの取り付け穴に挿入します。

(3)アダプタを端子部側から、パネルに当たるまで押し込んで本体を仮固定します。

(4)アダプタの固定ねじ(2 箇所)を締め付けます。締め付け時は、2箇所のねじを交互に少しずつバランスをとりながら締めてください。また、締め付けトルクは0.29~0.39N・mにしてください。

端子カバーの取り付け方(形E5CDのみ)

形E5CDは、2種類の端子カバーを使用することができます。
端子カバー 形E53-COV23を下図のように端子カバーをたわませながら端子台へ取り付けてください。逆方向には取り付けられません。また、端子カバー 形E53-COV17も使用できます。
端子カバー 形E53-COV17の「UP」の文字を確認し、端子カバーを上下の穴にはめ込みます。

E5CD / E5CD-B ご使用の前に 30

形E5ED/E5ED-B

E5CD / E5CD-B ご使用の前に 31

取付パネルへの取り付け方(形E5ED/E5ED-B)

(1)防水になるように取り付けるには、本体に防水パッキンを挿入してください。密着取り付け時は防水ができません。

(2)形E5ED/E5ED-Bを、パネルの取り付け穴に挿入します。

(3)アダプタを端子部側から、パネルに当たるまで押し込んで本体を仮固定します。

(4)アダプタの固定ねじ(2 箇所)を締め付けます。締め付け時は、2箇所のねじを交互に少しずつバランスをとりながら締めてください。また、締め付けトルクは0.29~0.39N・mにしてください。

端子カバーの取り付け方(形E5EDのみ)

端子カバー 形E53-COV24を下図のように、端子カバーをたわませながら端子台へ取り付けてください。逆方向には取り付けられません。

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ドローアウトによる本体の交換方法

メンテナンス時にドローアウト治具(形E5CD用:形Y92F-58、形E5ED用:形Y92F-59)により端子配線を外さずに、本体だけを引き抜くことができます。ドローアウト時は、ケースと本体の仕様を確認してください。(形E5□D-Bはドローアウトできません。)

1. 本体をリアケースから引き抜きます。

(1)ドローアウト治具のアームを製品のフロントパネル上部に合わせて、上下方向の位置決めをしてください。(図は形Y92F-58)

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(2)ドローアウト治具のフックを製品のドローアウト治具挿入穴に合わせた状態で、ドローアウト治具挿入穴(上下2箇所)に「カチッ」という音がするまでゆっくり水平に挿入してください(片側のみフックがかかった状態で引き抜いた場合、製品が破損する可能性があります)。(図は形Y92F-58)

(3)ドローアウト治具と一緒にフロントパネルを引き抜いてください。その際、無理な力を加えず、ゆっくり水平に引き抜いてください(ななめ方向に引き抜いた場合、製品が破損する可能性があります)。

E5CD / E5CD-B ご使用の前に 36

(4) リアケースから本体が外れた後は、本体に片手を添えるようにして、ゆっくり水平に本体を引き抜いてください。

2. 交換用の本体を用意します。

(1)製品をテーブルに水平に置き、ドローアウト治具をドローアウト治具挿入穴(上下2箇所)に「カチッ」という音がするまでゆっくり水平に挿入してください。(図は形E5CD)

(2)製品を上向きの状態でテーブルに置き直します。

(3)リアケースを手で押さえながら、ゆっくりと垂直方向に本体を引き抜いてください。製品を手に持った状態で水平に引き抜くと本体が落下し、破損する可能性があります。

E5CD / E5CD-B ご使用の前に 38

3. 交換用の本体をリアケースに差し込みます。

(1)本体をリアケースに差し込むときは、下図のシーリングゴム位置に装着した状態で、基板を平行にしてシーリングゴムの位置がずれないように本体をリアケースに差し込んでください。

E5CD / E5CD-B ご使用の前に 39

(2)上下のケースフックが確実に掛かるようにリアケースフック(上下2箇所)を手で押えてください。正しく装着しないと防水性を保つことができない可能性があります。また、本体をリアケースに挿入する際には、基板の電子部品をリアケースに接触させないでください。(図は形E5CD)

E5CD / E5CD-B ご使用の前に 40

ドローアウト治具挿入穴にフックが片側のみ掛かった場合の外し方

(1)ドローアウト治具を図に示す方向にゆっくりと引いてください。(フックが掛かった箇所が逆の場合も同様です。)

(2)ドローアウト治具がドローアウト挿入穴から外れたことを確認します。 

(3)本体がリアケースから外れた場合は、本体をリアケースにゆっくり水平に差し込んでください(図は形E5CD)。

E5CD / E5CD-B ご使用の前に 42

上記手順に従わない場合、製品が破損する可能性があります。

配線時のお願い

・ノイズの影響を避けるため、信号線と電力線は別配線にしてください。

・ねじ端子部には圧着端子を使用して配線してください。

・配線材および圧着工具は、圧着端子に適合したものをご使用ください。

・端子ねじは、締付トルクを0.43~0.58N・mにしてください。

形E5CD/形E5ED(ねじ端子台タイプ)

配線材

配線材は下表の仕様のものをご使用ください。

E5CD / E5CD-B ご使用の前に 45

・圧着端子使用時の電線被覆剥きしろは、使用する圧着端子のメーカが推奨する長さにしてください。

・ノイズの影響を避けるために、信号線にはシールド付きツイストペア線をご使用ください。

圧着端子

形E5CD/形E5EDの圧着端子はM3の次の形状を使用してください。

E5CD / E5CD-B ご使用の前に 47

1端子への配線は、絶縁被覆付圧着端子2枚まで接続可能ですが、絶縁被覆経の大きいものはご使用することができません。
下の図を参考にして、締め付け可能な圧着端子を選定してください。

E5CD / E5CD-B ご使用の前に 48

圧着端子によっては圧着部が大きいものがあり、その場合は、図のようにあらかじめ曲げ加工をして、端子ねじと端子台の端子面が垂直になるようにゆっくりと締め付けてください。

形E5□D-B(プッシュインPlus端子台タイプ)

1.プッシュインPlus端子台への接続

端子台の各部の名称

E5CD / E5CD-B ご使用の前に 52

フェルール端子付き電線、単線の接続方法

端子台に接続するときは、単線またはフェルール端子の先端が端子台に突き当たるまでまっすぐ挿入してください。

E5CD / E5CD-B ご使用の前に 53

細い単線で接続しにくい場合は、より線の接続方法同様にマイナスドライバを使用してください。

より線の接続方法

端子台に接続するときは、以下の手順により行ってください。

(1)マイナスドライバを斜めにし、リリースホールに押し込んでください。
   押し込み角度は、10°~15°が適切です。マイナスドライバを正しく押し込むと、リリースホール内のバネの反発を感じます。

(2)リリースホールにマイナスドライバを押し込んだ状態で、電線の先端が端子台に突き当たるまでまっすぐ挿入してください。

(3) マイナスドライバをリリースホールから抜いてください。

E5CD / E5CD-B ご使用の前に 55

接続確認

・挿入後、軽く引っ張って電線が抜けないこと(端子台に固定されていること)を確認してください。

・導体長さ10mm フェルール端子を使用し、端子台に挿入後、導体部の一部が見える場合もありますが、製品の絶縁距離は満足しています。

2.プッシュインPlus端子台からの取り外し

電線を端子台から取り外すときは、以下の手順により行ってください。
取り外し方法は、より線/単線/フェルール端子とも同じです。

(1)マイナスドライバを斜めにし、リリースホールに押し込んでください。

(2)リリースホールにマイナスドライバを押し込んだ状態で、電線を端子(挿入)穴から抜いてください。

(3) マイナスドライバをリリースホールから抜いてください。

E5CD / E5CD-B ご使用の前に 57

3.推奨フェルール端子・工具

推奨配線材(より線/単線)

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推奨フェルール端子

E5CD / E5CD-B ご使用の前に 60

*1. 電線被覆外径は推奨フェルール端子の絶縁スリーブ内径より小さいことを確認してください。
*2. フェルール端子の加工寸法は、以下の形状に従っていることを確認してください。

E5CD / E5CD-B ご使用の前に 61

推奨マイナスドライバ

電線の接続と取り外しには、マイナスドライバを使用します。
マイナスドライバは、下表のものを使用してください。
下表は2015年12月時点でのメーカと形式です。

E5CD / E5CD-B ご使用の前に 62
E5CD / E5CD-B ご使用の前に 63

*SZF 0-0,4×2,5(フエニックス・コンタクト製)は、オムロンの専用購入形式(XW4Z-00B)より手配可能です。

保証期間と保証範囲

データシート巻末の「ご注文に際してのご承諾事項」をご覧ください。

3年保証の場合

下記の条件を満たす場合には保証期間を3年と致します。

[保証期間]

納入品の保証期間は弊社工場出荷後3年と致します。

[保証範囲]

次の範囲を使用条件とします。
(1)平均使用温度*:-10~+50℃
(2)取り付け方法:標準個別取り付け(パネルまたはDINレール取り付け状態)

E5CD / E5CD-B ご使用の前に 67

* 平均使用温度の確認方法
制御盤および各機器に取り付けられた状態で、周辺の機器および温度調節器が動作し、安定した状態で温度調節器の熱電対入力端子((+)(-) )を短絡した状態で、入力仕様をKセンサとしたときの表示温度を参考にしてください。
ただし、温度調節器の周囲がほぼ平均されている場合とします。

上記保証期間中に納入者側の責より故障を生じた場合は、その機器の故障部分の交換、または修理を納入者側の責任において行います。