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G3PJ

ヒータ用ソリッドステート・リレー

G3PJ

制御盤の価値を高める“Value Design for Panel”対応商品。密着取りつけ(3台)でも25A通電(形G3PJ-□25B(-PU))ができる低発熱タイプの単相SSRで、制御盤の小型化に貢献。入力プッシュイン端子タイプも品揃え

※ Web特別価格提供品

警告表示の意味

G3PJ ご使用の前に 2

図記号の意味

G3PJ ご使用の前に 3
G3PJ ご使用の前に 4

安全上の要点

当社は、品質・信頼性の向上に努めておりますが、形G3PJには半導体を使用しており、半導体は一般的に誤作動したり、故障することがあります。特に定格範囲外でご使用になると安全を保てない恐れがありますので、必ず定格範囲内でお使いください。形G3PJをご使用いただく場合には、形G3PJの故障によって結果として、人身事故・火災事故・社会的な損害を生じさせないよう安全を考慮した、システムとしての冗長設計・延焼対策設計・誤動作防止設計などの安全設計に十分ご留意ください。

輸送について

下記状態での輸送は、故障や誤動作、特性劣化の原因となりますので避けてください。

• 水がかかった状態

• 高温・高湿の状態

• 梱包していない状態

• 製品を輸送・設置する場合は、製品を落下させたり、異常な振動や衝撃を加えないでください。
   製品の特性劣化、誤動作や故障の原因となります。

使用/保管環境について

下記の場所での使用および保管は故障や誤動作、特性劣化の原因になりますので避けてください。

• 雨水・水滴のかかる場所

• 水、油、薬品などの飛沫がある場所

• 高温、高湿の場所

• 周囲温度が-30℃~+100℃の範囲を超える場所での保管

• 相対湿度が45~85%RHの範囲を超える場所、温度変化が急激で結露するような場所での使用

• 腐食性ガスのある場所

• 塵埃、塩分、鉄粉の多い場所

• 直射日光があたる場所

• 本体に直接、振動や衝撃が伝わる場所

• 製品の樹脂部にシンナー・ガソリンなどの溶剤が付着しないようにしてください。
   溶剤によりマーキングが消える原因となります。

• 製品の端子カバーに油が付着しないようにしてください。カバーの白濁あるいはクラックの原因となります。

設置・取り扱いについて

• 形G3PJ本体、放熱器周囲の空気の対流を妨げないでください。
   本体の異常発熱により、出力素子のショート故障、焼損の原因となります。

• 落下などにより、放熱フィンが曲がった状態で使用しないでください。放熱性低下により、故障の原因となります。

• 油や金属粉のついた手で取り扱わないでください。故障の原因となります。

設置・取りつけについて

• 指定の取りつけ方向にて取りつけてください。(「取りつけについて」を参照ください)本体の異常発熱により素子の故障、焼損の原因となります。

• 自己発熱による周囲温度の上昇に気を付けてください。特に盤内取りつけの場合は、外気との換気が充分行えるようなファンなどを取りつけてください。

• DINレールには、カチッと音がするまで堅固に取りつけてください。落下の原因となります。

• 放熱器取りつけ時に異物を挟み込まないようにしてください。放熱性低下により、故障の原因となります。

• 形G3PJ を制御盤などに直接取りつけて放熱器の代用をする際には、パネル材質は、熱抵抗の少ないアルミ材あるいは鉄板としてください。木材など熱抵抗の高い材質に取りつけられて使用された場合、形G3PJの放熱により発火・焼損の原因となります。

• 製品質量が大きいためDIN レールを取りつけるタイプはレールを堅固に取りつけて、両端はエンドプレートで固定してください。直取りつけも同様にパネルに堅固に取りつけてください。

設置・配線について

• 負荷電流に見合った電線をご使用ください。電線の異常発熱により焼損の原因となります。

• 被覆に傷のついた電線を使用しないでください。感電、漏電の原因となります。

• 高圧動力線などと同一配管、あるいはダクトで行わないでください。誘導により、誤動作、破損の原因となります。

• 端子のねじを締め付ける時に、不導通物質を噛み込まないようにしてください。端子の異常発熱により焼損の原因となります。

• 端子のねじが緩んだ状態で使用しないでください。端子の異常発熱により、焼損の原因となります。

• 配線は適切な長さで行ってください。誘導により万一の場合、誤動作、故障、焼損の原因となります。

• 配線を行う場合には、必ず電源を切ってください。感電する場合があります。

プッシュインPlus端子台について

• リリースホールには配線しないでください。

• リリースホールにマイナスドライバを押し込んだ状態で、マイナスドライバを傾けたり、ねじったりしないでください。端子台が破損する恐れがあります。

• リリースホールにマイナスドライバを押し込むときは斜めにして入れてください。まっすぐに入れた場合は端子台が破損する恐れがあります。

• リリースホールに押し込んだマイナスドライバを落下させないようにご注意ください。

• 電線は無理に曲げたり、引っぱったりしないでください。断線する恐れがあります。

• 端子(挿入)穴1つに複数の電線を挿入しないでください。

• 配線材の発煙・発火を防ぐために、電線の定格をご確認の上、下表の線材をご使用ください。

G3PJ ご使用の前に 11

設置・使用について

• 各端子部に定格以上の電圧・電流を印加しないでください。故障、焼損の原因となります。

• 定格範囲内の負荷を選定ください。誤動作、故障、焼損の原因となります。

• 定格周波数内の電源を選定ください。誤動作、故障、焼損の原因となります。

• 本製品は、LOAD側にサージ電圧が印加された場合、サージパス機能(*)が働き出力素子を強制的に点弧させます。
   本製品をモータ負荷に使用すると、モータ負荷が誤動作する可能性がありますので使用しないでください。

*サージパス機能について
本製品はLOAD側に加わるサージ電圧に対し、出力素子を強制的に点弧させることにより出力回路の破壊を防止する回路を採用しています。これによりバリスタでの主回路保護と比較してSSR内部に加わるサージエネルギーを抑制し、SSRの出力回路を構成する電子部品への電気的ストレスを緩和することによりサージ電圧による故障または破壊を抑える働きがあります。
参考値 : 耐衝撃電圧30kV以上
(試験条件:JIS C5442による1.2×50μsの標準電圧波形、波高値(ピーク電圧)30kV、50回の繰り返し試験)

使用上の注意

形G3PJを実際に使用するにあたって、机上では考えられない不測の事故が発生することがあります。そのため、実施可能な範囲でのテストが必要です。例えば、形G3PJの特性を考える場合には、常に個々の製品のばらつきを考慮に入れることが必要です。
カタログに記載の各定格性能値は、特に明記のない場合は、すべてJIS C5442の標準試験状態(温度15~30℃、相対湿度25~85%Rh、気圧86~106kPa)のもとでの値です。実機確認を実施される際には、負荷条件だけでなく使用環境も使用状態と同条件で確認する必要があります。

故障の要因について

• 端子は次の規定のトルクで締め付けてください。端子の異常発熱により焼損の原因となります。

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• 入力回路、出力に過電圧を印加しないでください。故障および焼損の原因になります。

• 下記の状態での使用および保管は故障や誤動作、特性劣化の原因となりますので避けてください。
・静電気やノイズが発生する場所
・強い電界や磁界が生じる場所
・放射能を被爆する恐れのある場所

取りつけについて

• 製品質量が大きいためDIN レールを取りつけるタイプはレールを堅固に取りつけて、両端はエンドプレートで固定してください。直接パネルに取りつける場合、以下の条件で堅固に取りつけてください。

ねじ径:M4
締めつけトルク:0.98~1.47N・m

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配線について

• 圧着端子使用の場合には、下図の端子部スペースを参考にしてください。

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• リード線の太さは電流値にあったものを使用してください。

• 電源から切り離すため上位にブレーカなどを設置してください。
   また、配線作業を行う場合には必ず電源を切った状態で行ってください。

プッシュインPlus端子台について

1. プッシュインPlus端子台への接続

端子台の各部の名称

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圧着棒端子(以降フェルール端子)付き電線、単線の接続方法

端子台に接続するときは、単線またはフェルール端子の先端が端子台に突き当たるまでまっすぐ挿入してください。

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細い単線で接続しにくい場合は、より線の接続方法同様にマイナスドライバを使用してください。

より線の接続方法

端子台に接続するときは、以下の手順により行ってください。

1.マイナスドライバを斜めにし、リリースホールに押し込んでください。
   押し込み角度は、10°~15°が適切です。マイナスドライバを正しく押し込むと、リリースホール内のバネの反発を感じます。

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2.リリースホールにマイナスドライバを押し込んだ状態で、電線の先端が端子台に突き当たるまでまっすぐ挿入してください。

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3.マイナスドライバをリリースホールから抜いてください。

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接続確認

• 挿入後、軽く引っ張って電線が抜けないこと(端子台に固定されていること)を確認してください。

• 導体長さ10mmのフェルール端子を使用し、端子台に挿入後、導体部の一部が見える場合もありますが、製品の絶縁距離は満足しています。

2. プッシュインPlus端子台からの取り外し

電線を端子台から取り外すときは、以下の手順により行ってください。
取り外し方法は、より線/単線/フェルール端子とも同じです。

1.マイナスドライバを斜めにし、リリースホールに押し込んでください。

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2.リリースホールにマイナスドライバを押し込んだ状態で、電線を端子(挿入)穴から抜いてください。

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3.マイナスドライバをリリースホールから抜いてください。

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3. 推奨フェルール端子・工具

推奨フェルール端子(形G3PJ-□□□B-PU)

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注1. 電線被覆外径は推奨フェルール端子の絶縁スリーブ内径より小さいことを確認してください。
   2. フェルール端子の加工寸法は、以下の形状に従っていることを確認ください。

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推奨マイナスドライバ

電線の接続と取り外しには、マイナスドライバを使用します。
マイナスドライバは、下表のものを使用してください。
下表は2015年12月時点でのメーカと形式です。

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*SZF 0-0,4×2,5(フエニックス・コンタクト製)は、オムロン専用購入形式(形XW4Z-00B)より手配可能です。

EN規格(短絡試験)の対応について

EN規格の短絡試験の適合条件は以下になります。
短絡電流:3kA(type 1) 
保護素子は以下のヒューズです。

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SSRの保護を目的とする場合は、それぞれサージオン電流耐量以下で溶断するヒューズをご選定ください。

EN規格(EMC)の対応について

EN規格(EMC)は下記条件にて取得しています。
形G3PJを使用される装置にて、EN規格(EMC)が必要な場合は、下記内容の対応が必要です。

①定格負荷電圧AC24~240V(2□□B)タイプ

• コンデンサを負荷電源に接続してください。

• 入力側ケーブルは3m以内で接続してください。

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②定格負荷電圧AC100~480V(5□□B)タイプ

• コンデンサを入力側に接続してください。

• コンデンサ、バリスタおよびトロイダルコアを負荷電源に接続してください。

• 入力側ケーブルは3m以内で接続してください。

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SCCR値について

本製品のSCCR値はヒューズとの協調で取得しております。
下表の条件を確認ください。

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EMIについて

この商品は「class A」(工業環境商品)です。住宅環境でご利用されると、電波妨害の原因となる可能性があります。その場合には電波妨害に対する適切な対応が必要となります。

ノイズ、サージの影響について

形G3PJの出力回路へ誤作動耐性の限界を超えるノイズ、サージが加わった場合、出力を最大で半サイクル分オンしてノイズおよびサージを吸収します。
形G3PJをご使用される装置およびシステムにて、この半サイクルの出力オンが問題とならないことをご確認のうえ、形G3PJをご使用ください。
なお、形G3PJの誤動作ノイズ耐性(参考値)は下記の通りです。

・誤作動ノイズ耐性(参考値):500V

 注.測定条件は下記の通りです。
  ノイズ幅:100ns、および1μs
  繰り返し周期:100Hz
  ノイズ印加時間:3分間

制御盤への取りつけについて

密閉された盤ですと形G3PJから発生した熱が内部にこもり、形G3PJの通電能力が低下するばかりか、他の電子機器にも悪影響を与えます。
必ず盤の上部と下部に通風用の穴を設けてご使用ください。

<形G3PJの取りつけ間隔(盤内取りつけ条件)>

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形G3PJとダクト(または空気の流れを妨げるもの)の関係

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制御盤外への換気方法

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形G3PJの周囲温度について

定格電流は形G3PJの周囲温度40℃での値です。 形G3PJは半導体で負荷を開閉していますので、通電により発熱し盤内温度も上昇します。この発熱を制御盤にファンを付加し換気することで、形G3PJの周囲温度を下げると信頼性が向上します。
(10℃の温度低減で、期待寿命が2倍になると言われています。:アレニウスの法則)

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例:15Aの形G3PJが10台の場合は、
     0.23×10=2.3
     となり、ファンが3台必要です。

注1. ファンの大きさ:92mm×92mm、風量:0.7m3/min、盤の周囲温度:30℃で算出。
   2. 同一盤内の他機種からの発熱については、別途換気が必要です。
   3. 周囲温度:対流などで、形G3PJを冷却できる、形G3PJの周囲温度。