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G9SE

セーフティリレーユニット

G9SE

スリム形状でオフディレー出力モデルまでラインアップ

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警告表示の意味

3419_b_1_1 正しい取扱いをしなければ、この危険のために、軽傷・中程度の傷害を負ったり万一の場合には重症や死亡に至る恐れがあります。また、同様に重大な物的損害をもたらす恐れがあります。
安全上の要点 製品を安全に使用するために実施または回避すべきことを示します。
使用上の注意 製品が動作不能、誤動作、または性能・機能への悪影響を予防するために実施または回避すべきことを示します。

警告表示

3419_b_2_1 警告
出力が故障し、重度の人身傷害が万一の場合起こる恐れがあります。
安全出力の定格値を超える負荷に対しては、絶対に使用しないでください。
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安全機能が損なわれ、重度の人身傷害が万一の場合起こる恐れがあります。
安全出力が供給電源および負荷電源に短絡しないように、適切に配線してください。
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安全機能が損なわれ、重度の人身傷害が万一の場合起こる恐れがあります。
下表に従って適切な制御機器を使用してください。
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制御機器 必要事項
非常停止用押ボタンスイッチ IEC/EN60947-5-1の直接開路動作機構の要求事項を満たす規格認証品をお使いくだ
さい。
セーフティ・ドアスイッチ
セーフティ・リミットスイッチ
IEC/EN60947-5-1の直接開路動作機構の要求事項を満たす規格認証品をお使いくだ
さい。
また、微小負荷(DC24V、5mA)に適用できるスイッチをご使用ください。
セーフティセンサ 使用する各国の法的規制に従い、使用用途に合った関連安全規格等の適合認証商品を
お使いください。必要とされる安全カテゴリに適合しているかは、認証機関等有資格
者によるシステム全体としての評価が必要です。
セーフティリレー EN50205の強制ガイド機構の要求事項を満たす規格認証品をお使いください。
フィードバック用の接点は微小負荷(DC24V、5mA)に適用できるものを使用して
ください。
コンタクタ IEC/EN60947-4-1の主接点とリンクした補助接点(ミラーコンタクト)の要求事項
を満たす規格認証品をお使いください。
フィードバック用の接点は微小負荷(DC24V、5mA)に適用できるものを使用して
ください。
その他の制御機器 要求する安全カテゴリを満足できるかどうか十分に検証してからご使用ください。

安全上の要点

(1)形G9SEはIP54(IEC/EN60529)以上のエンクロージャー内で使用してください。

(2)配線をおこなう場合には必ず電源を切った状態でおこなってください。また通電中は端子部には触れないで下さい。感電の恐れがあります。

(3)入力端子には規定の電圧を正しく印加してください。誤った電圧を印加されますと規定の機能が発揮されず、製品自体の破損・焼損の原因になります。

(4)入出力端子は正しく配線し、稼働前に動作確認をしてください。配線を誤ると安全機能を損なう可能性があります。

(5)形G9SEの電源入力に、定格以上のDC電源出力またはAC電源出力を接続しないでください。

(6)感電の恐れがあり危険です。DC電源装置は下記の項目を満たすようにしてください。
  - IEC/EN60950, EN50178等にしたがった二重絶縁または強化絶縁を有するDC電源装置、またはIEC/EN61558にしたがった変圧器
  - UL508で定義されるクラス2回路の出力特性を満たす

(7)耐久性は開閉条件により大きく異なります。使用にあたっては必ず実使用条件にて実機確認をおこない、性能上問題のない開閉回数内にてご使用ください。誘導負荷を接続する場合は、逆起電力保護回路を付加してください。

(8)引火性ガス・爆発ガスなどの雰囲気では使用しないでください。開閉にともなうアークやリレーの発熱などにより、発火または爆発を引き起こす原因となります。

(9)製品を落下させたり、分解、修理、改造しないでください。
  特性を満足できないばかりでなく、破損、焼損の原因となります。本来の安全機能が失われ危険です。

(10)負荷の短絡、地絡防護のため、必要に応じ適切な保護素子(ヒューズなど)を接続ください。保護できない場合には、破損または焼損の可能性があります。

(11)補助出力は安全出力ではありません。安全出力として使用しないでください。安全出力として使用した場合、形G9SEの補助出力の故障時に安全機能を損なう可能性があります。

(12)形G9SEの設置、点検、メンテナンスに関しては、それらが正しく実行されたことを「責任者」が必ず確認してください。「責任者」とは、機械の設計・設置・運用・保守・廃棄の各段階において、安全確保を行うための資格および権限と責任のある人物のことです。

(13)形G9SEの設置と設置後の確認は、設置される機械について十分に理解されている「責任者」がお取扱いください。

(14)形G9SEの日常点検、6ヶ月毎の点検を必ず実施してください。システムが正常に動作せず重傷を負うおそれがあります。点検では、安全入力への信号をオフにして、動作表示灯にて形G9SEが正常に動作していることを確認してください。

(15)システムの安全性および安全性能レベルへの適合性は、システム全体としてシステム評価が必要です。パフォーマンスレベル適合の判定は権限のある第三者認証機関などに相談してください。

(16)システム全体の規格の適合については、お客様の責任において対応してください。

(17)使用している国の該当する廃棄物処理規則に従って廃棄してください。

使用上の注意

(1)取り扱いについて
  製品を落下させたり、異常な振動衝撃を加えないでください。
  故障や誤動作の原因となります。

(2)溶剤の付着について
  製品にアルコール、シンナー、トリクロロエタン、ガソリンなどの溶剤が付着しないようにしてください。
  マーキングの消えや、部品の劣化を引き起こす原因となります。

(3)保管・設置場所について
  故障や誤動作の原因となりますので下記の場所には設置をしないでください。
  1. 直接日光が当たる場所。
  2. 周囲温度が下記の範囲を越える場所。
     - 設置時 : 周囲温度が-10~+55℃の範囲を越える場所
     - 保管時 : 周囲温度が-25~+55℃の範囲を越える場所
  3. 相対湿度が25~85%RHの範囲を越える場所、温度変化が急激で結露するような場所。
  4. 周囲気圧が86~106kPaの範囲を越える場所。
  5. 腐食性ガスや可燃性ガスのある場所。
  6. 本体に定格値以上の振動や衝撃が伝わる場所。
  7. 水、油、薬品などの飛沫がある場所。
  8. 塵埃、塩分、鉄粉の多い場所。

(4)通風および出力定格を満たすために、製品の上下は50mm以上の空間を確保してください。

(5)多数個取付について
  密着取付する場合、定格通電電流は3Aとなります。3A以下でご使用ください。
  出力に3Aを超える電流を通電される場合には、隣接する形G9SEとの間隔を10mm以上空けてください。

(6)DINレールへの取付けについて
  形G9SEの幅に対して、DINレールが短い場合など、振動により、DINレールから脱落する恐れがあります。
  エンドプレート(形PFP-M、別売)を使用し、形G9SEをDINレールに固定してください。

(7)「配線について」に従って正しく配線してください。

(8)安全入力、リセット/フィードバック入力の配線は、ぞれぞれ100m以内で配線してください。

(9)ノイズによる誤動作の原因を防ぐため、DC電源のマイナス端子は必ずアースへ接続してください。ライトカーテンと電源を共通にする場合は、20msの瞬時停電に耐えうるDC電源を使用してください。

(10)この商品は「class A」(工業環境商品)です。住宅環境でご利用されると、電波妨害の原因となる可能性があります。その場合には電波妨害に対する適切な対策が必要となります。

(11)以下の安全出力端子間でAC回路とDC回路を混在して使用しないで下さい。
  - G9SE-201 : 13-14端子と23-24端子間
  - G9SE-401 : 13-14端子と23-24端子間、または、33-34端子と43-44端子間
  - G9SE-221-T□ : 13-14端子と23-24端子間、または、37-38端子と47-48端子間

(12)制御システムは、形G9SEの電源を投入後、2秒以上経過してから作動させてください。

(13)オフディレー時間の設定(形G9SE-221-T□)について、
  1.安全制御システムの安全性を損なわないように時間を設定してください。
  2.2つのオフディレー時間設定スイッチを同じ値に設定してください。異なった値に設定した場合、エラーとして検出されロックアウトします。設定後は設定した時間で出力されることを確認してください。

(14)危険源までの安全距離を決定する際には、以下の安全出力の遅延時間を考慮してください。
  - 応答時間
  - オフディレー時間設定値 と オフディレー時間精度

(15)製品の動作(OFF→ON)時に不定期に追加の安全出力部の自己診断を行う場合があります。
  追加の自己診断を行う際は、リレーの動作音が発生します。

(16)振動衝撃が大きい場所では、製品に添付したネジ取付補助部品を装着して、本体を設置面にネジで固定して使用してください。
  本体をネジで固定しない場合、製品や取付部の共振などにより定格値以上の振動や衝撃が加わって、誤動作の原因となる可能性があります。

G9SE ご使用の前に 6

配線について

配線用電線サイズは下記のものを使用してください。
 - 単線 : AWG24 ~ AWG16 (0.25~1.5mm2)
 - より線 : AWG24 ~ AWG16 (0.25~1.5mm2)
 - 電線の剥き線長さ: 8~10mm
より線使用時は、棒端子の使用を推奨します。棒端子を使用する場合、下記のものを使用してください。
棒端子を使用する場合は、ULの配線区分上、ファクトリーワイヤリング(工場配線)として取扱ってください。
形G9SEをUL認定品としてフィールドワイヤリング(現場配線)で使用する場合は、棒端子は使用せず、単線かより線(銅線)を直接端子台に配線してください。
・棒端子 : AWG24 ~ AWG16 (0.25~1.5mm2)
・棒端子は高さ(H)が2.0mm以下、幅(W)が2.7mm以下、導体長さ(L)が8~10mmとしてください。
・2線用棒端子を使用する場合は、必ず同じサイズの電線を使用し、推奨棒端子をご使用ください。
 絶縁カバーが、端子台の解除穴を塞がないように接続してください。

G9SE ご使用の前に 7

棒端子形式 電線サイズ
導体断面積(mm2 AWG
1線用 AI 0,34-8TQ 0,34 22
AI 0,5-10WH 0,5 20
AI 0,75-10GY 0,75 18
AI 1-10RD 1,0 18
AI 1.5-10BK 1,5 16
2線用 AI TWIN2x0.75-10GY 2 x 0.75 -

電線(棒端子、単線)の接続

電線を端子穴にまっすぐに挿入してください。解除穴にマイナスドライバを押し込む必要はありません。
接続したら、棒端子が端子台に固定されていることを確認してください。

G9SE ご使用の前に 9

電線の取り外し

電線の取り外しには、マイナスドライバを使用します。
マイナスドライバは下図のものを使用してください。
また、電線を取り外すときは、必ず電源を切った状態で行ってください。

(1)マイナスドライバを斜めにし、解除穴に押し込んでください。

(2)解除穴にマイナスドライバを押し込んだ状態で、電線を端子穴から抜いてください。

(3)マイナスドライバを解除穴から抜いてください。

G9SE ご使用の前に 10

配線作業の注意事項

端子台が破損するおそれがあります。

(1)解除穴に対して、マイナスドライバをまっすぐに押し込まないでください。

(2)解除穴にマイナスドライバを押し込むときは、30N以下の適切な力で押し込んでください。

(3)解除穴にマイナスドライバを押し込んだ状態で、マイナスドライバを傾けたり、ねじったりしないでください。

規格

海外規格取得

EN ISO13849-1: 2015 PL e 安全カテゴリ4,
IEC/EN 60947-5-1, IEC/EN 62061 SIL3,
EN 81-1, EN81-2, EN 81-20, EN 81-50
UL508, CAN/CSA C22.2 No.14
GB/T 14048.5

安全カテゴリについて

形G9SEは、欧州規格EN ISO13849-1より要求されるPLe/安全カテゴリ4の環境に適用することができます。ただし、この設定は当社が想定した回路例をもとに判定されたものであり、ご使用状況によっては当てはまらない場合があります。安全カテゴリは安全制御システム全体で判定されますので、ご使用の際には十分ご確認いただきますようお願いします。

安全カテゴリ4適合のために(EN ISO13849-1)

(1)安全入力(T12,T22)へは、2chで入力してください。

(2)安全入力(T11-T12,T21-T22)は直接開路動作機構付きのスイッチで入力してください。
  リミットスイッチの場合は、少なくとも一つは直接開路動作機構のスイッチで入力してください。
  また、安全入力間は、線間短絡が起こらない方法で配線してください。

(3)セーフティセンサを接続される場合は、タイプ4/安全カテゴリ4のセンサをお使いください。セーフティセンサの安全出力は、T12とT22に2chで入力してください。(使用用途例参照)

(4)DC電源のマイナス端子は必ずアースへ接続してください。

(5)2chの安全出力(13-14と23-24など)を使用してシステムを構築してください。

(6)形G9SEの安全出力に接続する開閉機器には、強制ガイド式のコンタクタやリレーをご使用ください。

(7)コンタクタのb接点の信号をT31-T33間(オートリセット時)、T31-T32間(マニュアルリセット時)に入力してください。(使用用途例参照)