ソリッドステート・タイマ
情報更新 : 2021/02/15
・形H3DKの配線はバー端子を使用してください。より線端子を使用すると線がほぐれてタイマ内部に侵入し、回路が短絡する危険性があります。
・急激な温度変化、湿度の高い場所では、回路内に結露が発生し、誤動作や素子が破損する場合がありますのでご使用環境をご確認ください。
・保存は、各商品ごとに記載された定格範囲内としてください。また、-20℃以下で保存後使用する場合は、常温に3時間以上放置してから通電してください。
・使用周囲温度や使用周囲湿度については、各商品ごとに記載された定格範囲内でご使用ください。
・冠水・被油については、各商品ごとに記載された性能に基づきご使用ください。
・塵埃の多いところ、腐食性ガスの発生する場所、直射日光のあたる場所での使用は避けてください。
・振動・衝撃の加わる場所では、長期ご使用によりストレスで破損の原因となりますのでご使用は避けてください。
・多量の静電気が発生する環境(成形材料、粉・流体材料のパイプ搬送の場合など)でご使用の場合は静電気発生源をタイマ本体より離してください。
・電源電圧の変動範囲は、許容範囲内としてください。
・定格以外の電圧を印加しますと、内部素子が破壊する恐れがあります。
・端子接続は、誤配線のないように注意してください。
・配線に使用する適用電線は記載された適切なものを使用してください。
適用電線 AWG18~22(より線の場合)
・作業者がすぐ電源OFF できるよう、スイッチまたはサーキットブレーカを設置し、適切に表示してください。
・高温中に長時間、タイムアップの状態で放置されますと、内部部品(電解コンデンサなど)の劣化を早める恐れがあります。
・タイマ本体の外装は有機溶剤(シンナー・ベンジンなど)、強アルカリ、強酸性物質に浸されるためご注意ください。
・電源電圧入力において、AC入力タイプは商用電源をご使用ください。インバータによっては出力仕様として、出力周波数を50/60Hzと表示されているものもありますが、タイマの内部温度上昇により発煙・焼損の恐れがありますので、インバータの出力をタイマの電源として使用しないでください。
・配線は同じ線種を使用してください。
・本製品を廃棄する場合は、各地方自治体の産業廃棄物処理方法に従って処理してください。
・下水道関連やゴミ焼却など、硫化ガス発生の可能性がある場所では、正常動作ができなくなる場合があります。当社タイマ類、また一般的な制御機器では硫化ガス雰囲気での使用を保証した商品はございませんので、硫化ガスが入らないように密閉してご使用ください。密閉できない場合、一部のタイマで硫化ガス耐性を強化した特殊品を用意しております。詳細は、当社営業担当者までご相談ください。
・電源/出力LEDが正常に動作していることをご確認ください。ご使用環境によっては、LED/樹脂部品の劣化を早め、表示不良になることがありますので、定期的な点検および交換をお願いします。
タイマ動作中に時間単位、目盛数字、動作モード、限時・瞬時切換スイッチを切り換えることは、誤動作や故障の原因となりますので、切り換える場合は、必ず電源を切って行ってください。
・取りつけ方向は特に制限はありませんが、できるだけ水平方向で確実に取りつけてください。
・支持レールに取りつける場合は2箇所のフックを緩め、レールにひっかけた後、フックを差し込んでください。
・取りはずす場合は、ドライバを差し込み2箇所のフックを緩め、支持レールから外してください。
・タイマ本体から他の機器までの距離を30mm以上とると取りつけ、取りはずしが容易になります。
・電源の接続は、極性に関係なく指定の2極端子に接続できます。
・DC電源での使用の場合はリップル率20%以下で、平均電圧が許容電圧変動範囲内でご使用ください。
・入力機器用の電源は、1次と2次の絶縁された電源トランスを使い、しかも2次側が接地されてないものをご使用ください。
(形H3DK-M1、形H3DK-M2のみ)
・形H3DK-Hは投入電流が大きいため、電源容量にご注意ください。
詳細は、「タイマ/ タイムスイッチテクニカルガイド」の「タイマ 参考資料(突入電流一覧表)」をご参照ください。
電源容量が小さい場合、出力オンまでの時間が延びることがあります。
・入力回路と電源回路は独立した構成になっていますので、電源の入切に関係なく入力を入切可能です。
また入力接点では電源電圧と同等の電圧が印加されますのでご注意ください。
・1 つの入力用接点またはトランジスタから2 台以上のタイマに同時入力する場合、電源位相が一致していないと短絡電流が流れます。必ず電源位相を合わせてください。
・ノイズが多く発生する環境下でタイマをご使用になる場合はノイズ発生源から、入力信号源の機器、タイマ本体および配線をできるだけ離してください。また、ノイズ対策として入力信号線をシールド線化することもお勧めします。
・電源端子間への外来インパルス電圧については、日本電気学会制定のインパルス電圧電流試験一般(JEC-210)に準じ、±(1.2×50)μsの標準波形で確認しています。また、電源重畳サージやノイズが加わった場合、内部素子の破壊や誤動作の原因となりますので、回路の波形を確認いただくと共にサージ吸収用素子のご使用をおすすめします。発生しているサージ・ノイズにより素子の効果が異なりますので、実機でご確認ください。
・空き端子には何も接続しないでください。
・形H3DK-Hは高インピーダンス回路となっていますので誘導電圧の影響を受け復帰しないことがあります。誘導電圧がのらないよう、配線はできるだけ短くし、動力線と並行して配線しないようにしてください。誘導電圧が定格電圧の30%以上ある場合は、CRフィルター(C=0.1μF、R=120Ω程度)または、ブリーダ抵抗を電源端子間に接続してください。
同様に漏れ電流による残留電圧がある場合にもブリーダ抵抗を接続してください。
・形H3DK-Hは下記のようなご使用は故障の原因となりますのでお避けください。
繰り返し周期が3秒以下でのタイムアップ動作。
このような場合は形H3DK-M2/-M1のDモード(信号オフディレー)のご使用を検討ください。
・制御盤に組み込まれた状態で、電気回路と非充電金属部間の耐圧試験などをする場合は、タイマを回路から取りはずすか短絡してください。(タイマの内部回路が破損する恐れがあります)
・形H3DK-Hは出力にキープリレーを使用しているため、輸送・取扱い中の落下などの衝撃により出力接点が反転、中立状態になる場合があります。ご使用前にテスタなどで出力状態を確認してください。
・制御出力用接点の寿命は、開閉条件により大きく異なります。使用にあたっては、必ず実使用条件にて実機確認を行い、性能上問題のない開閉回数内にてご使用ください。性能の劣化した状態で引き続き使用されますと、最終的には、回路間の絶縁不良や制御出力用リレー自体の焼損の原因となります。
・徐々に電圧を印加しますと電源リセットされなかったりタイムアップすることがあります。電源電圧はスイッチ、リレーなどの接点を介して一気に印加してください。
・電源OFF 時に残留電圧・誘導電圧が加わらないようにしてください。
・アナログタイマの動作時間のばらつき値は、最大目盛時間に対する%で表しているため、セット時間を変えてもばらつきの絶対値は変わりません。従って、できるだけ最大目盛の近くで使用できるよう時間仕様を選んでください。
・微小負荷開閉時には、各商品ごとに記載された最小適用負荷をご確認ください。
・動作時間セットの場合、つまみは目盛の範囲以上に回さないようにしてください。
・より正確な時限が必要な場合はご使用前に動作時間を測定しツマミで調整してください。
・タイムアップ後、すぐタイマを復帰させる場合には、復帰タイミングが十分とれるよう回路構成にご注意ください。復帰タイミングがとれないとシーケンスに異常が発生することがあります。
・直流電圧の負荷を開閉される場合、交流電圧の場合と比較して開閉可能な容量が低下します。
・EMC に適合するための、ケーブル選定・その他の条件については、データシートの記載内容を参照してください。
・電源-入力端子間は非絶縁です。電源-出力端子間は基礎絶縁です。
・二重絶縁または強化絶縁が必要な場合、空間距離や固体絶縁などにより最高使用電圧に適した、IEC60664にて定義されている二重絶縁または強化絶縁を施してください。
納入品の保証期間は、ご購入後またはご指定の場所に納入後3年といたします。
次の範囲を使用条件とします。
1. 平均使用温度(本体周囲温度):定格以下
2. 取りつけ方法:単体取りつけ
上記保証期間中に当社側の責により故障を生じた場合は、その商品の故障部分の交換または修理を、その商品のご購入あるいは納品場所において無償で行わさせていただきます。
ただし、次に該当する場合は、この保証の対象範囲から除外させていただきます。
(1)データシートまたは別途取り交わした仕様書などにて確認された以外の、不適当な条件・環境・取り扱い並びに使用による場合。
(2)故障の原因が納入品以外の事由による場合。
(3)当社以外による分解・改造または修理による場合。
(4)商品本来の使い方以外の使用による場合。
(5)当社出荷当時の科学・技術の水準では予見できなかった事由による場合。
(6)その他、天災、災害など当社側の責ではない原因による場合。
なお、ここでいう保証は、納入品単体の保証を意味するもので、納入品の故障により誘発される損害はご容赦いただきます。
情報更新 : 2021/02/15