三相装置で“三相平衡”がアンバランスになると、機器や設備に多くのリスクを招きます。
三相入力装置に流れる各相の電流値の比率です。
この三相平衡が悪くなると、ケーブルや装置などが故障するほか、電気代にも影響を及ぼします。
特定の相に電流が集中してケーブルの温度が上昇すると、発煙や発火が起き、事故につながる危険があります。
相不平衡がある状態で三相モータを運転した場合、効率の低下、温度の上昇、振動・騒音の増加、
出力トルクの低下・不安定などが発生します。
また、相不平衡が長期間に渡る場合、巻き線の絶縁劣化によるモータ焼損や地絡が発生するリスクがあります。
電流が多い相を基準にして、電力消費量に対する電気代が電力会社から請求されているため、過剰に電気代がかかっていることもあります。
日本では電気料金は力率により決まるため、力率を改善する進相コンデンサが用いられています。
三相平衡が悪いと進相コンデンサも効かなくなるため、電気代に影響を与えます。
節約金額=契約電力(kW)× 料金単価(円/kW)× 力率改善度合い