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電力監視機器 用語解説


電力監視機器とは、省エネ活動を支援するための電力量を計測する機器です。ここでは電力監視機器の用語を解説します。

概要用語解説
参考資料 

関連情報



●電力と電力量

電力とは、電気にどれだけの仕事ができるかを示すもので、電気が1秒間にする仕事の量のことです。
電力(ワット)=電圧(ボルト)×電流(アンペア)
W=V×I
単位はワット(W)です。

電力量とは、電気がどれだけの仕事をしたか、使ったエネルギーの量になります。
電力(W)×時間(h)で計算されます。
単位はワットアワー(Wh)です。
例)
1kWh=100V×10A×1時間
10kWh=100V×100A×1時間

<発電のしくみ>

なぜ、交流なのか?

  1. 発電機を作るのが簡単。
    上図のように磁石を回すと発電ができます(フレミングの法則)。
    古くは水車、現在はタービンがあげられます。
  2. 電圧を簡単に変換できる。
    長距離の送電がしやすい。
    変圧器の巻き数を変えることで好きな電圧に変えられる。
    高い電圧で送電する方が、ロスが少ない。
  3. メンテナンスの容易な交流モータが使用できる。

●交流

交流とは、電圧が時間に沿って電圧交互に変化するもので、1秒間に何回1サイクルの波形が繰り返されたかを表したのが周波数で、単位はヘルツ(Hz)で表します。
日本国内では、東日本は50Hz、西日本は60Hzの交流が使用されています。

●三相交流

三相交流とは、電流または電圧の位相を互いに120度ずらした3系統の単相交流を組み合わせた交流です。
三相交流電源は主に交流電動機の駆動に用いられることから、電力会社などでは動力と呼びます。
これに対し、単相交流電源を電灯と呼びます。

●変圧器(トランス)

変圧器(トランス)とは、電圧を上げたり、下げたりするものです。

●誘導負荷

誘導負荷とは、電線をコイル状に巻き付けた負荷のことで、モータが代表的な例です。

●皮相電力

ボルトアンペア(VA)

電圧(V)と電流(A)の積で算出します。
皮相電力は、単純に電圧と電流を掛けた値のことです。

●有効電力

ワット(W)

実際に仕事をし、エネルギーとして消費された電力のことです。
通常ご家庭で使用する交流の電気には、皮相電力(VA)と有効電力(W)があります。有効電力は、皮相電力に力率を掛けた値です。

●無効電力

バール(VAR)

何の仕事もせずに、電源と負荷の間を行き来している電力のことです。

●力率

有効電力と無効電力があり、この有効電力の割合のことです。電気の使用効率のようなものです。


最終更新日:2024年04月22日