課題
変種変量生産ラインにおける、
人とロボットの作業バランスの最適化と生産効率の向上
個々のお客様のニーズに合う商品をスピーディかつ低コストで生産するために、モノづくり現場では、生産品目の変更への柔軟な対応が求められています。昨今の自然災害や感染症の蔓延など、非常事態におけるサプライチェーンの混乱に対する事業継続計画(BCP)観点からも、その重要性が再認識されています。
変種変量生産ラインでは、生産品目に応じた柔軟な作業が要求され、円滑な稼働には熟練作業員の高いスキルと知見が欠かせませんでした。
しかし、人手不足が深刻化し、その維持・拡大が困難になってきている今、人手に頼った多岐にわたる作業の効率化へ、ロボットの導入が検討されるようになりました。需要変動や非常事態に柔軟に対応しながら生産効率を最大化できる自動化ライン、人とロボットが混在し協働作業を行うラインにおける全体バランス最適化が求められています。
解決策
安全性と生産性を両立したロボットとの協調により、生産ラインの自動化範囲を拡大
動画で解説「人と協業する生産ラインでのネジ締めと製品ハンドリングの自動化」
各工程における単調な繰り返し作業はロボットにより自動化し、長時間でも安定した生産性を担保することができます。
さらに協調ロボットなら、リスクアセスメントの実施のもと、安全柵の設置が不要。作業者と同じ生産ラインに共存し、安全に作業ができます。
また、自ら部品や工具を持ち替えて作業内容を切り替えることができるため、ねじ締め~次工程への製品のハンドリング~読み取り検査といった複数の工程をまたがる作業でもロボットが担えます。
このように協調ロボットなら生産ラインでの自動化範囲を柔軟に拡大でき、人による作業との協働により、ライン全体での生産効率を向上できます。

オムロンだからできること
作業者とロボットの高度な協調による、最適な混在生産の実現
人の介在度合いに合わせ、安全性を担保しながら作業する協調ロボットと安全機器を組み合わせることで、人とロボットが同じ空間で協力しながら生産することが可能です。また、工程状態や各工程ごとの作業時間のバラつきをデータで可視化・分析することで、人とロボットが混在した生産ラインにおける生産性改善、ひいては全体最適化へつなげていけます。
このように、単にロボットによって完全自動化するのではなく、作業者とロボットがそれぞれの得意分野を担う高度な協調により、柔軟性と生産性の向上を目指します。
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同じ生産ラインの中で、工程ごとに人と協調ロボットが混在し、協力しながら生産 -
工程状態や各工程ごとの作業時間のバラつきを可視化し、ラインの全体最適化に向けた改善を支援