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2019/03 受注終了

K2CA-D

過電流継電器

※ このページの記載内容は、生産終了以前の製品カタログに基づいて作成した参考情報であり、製品の特長 / 価格 / 対応規格 / オプション品などについて現状と異なる場合があります。ご使用に際してはシステム適合性や安全性をご確認ください。

使用上の注意

出力リレーの交換 (D2ケースのみ)

・変流器2次電流引きはずし方式のOCRの出力接点は、事故電流が直接開路されて、しゃ断器のトリップコイルに流れるようにしていますので、事故電流の大きさや、開路時の位相により接点の損傷が著しい場合があります。そこで、引出式角胴埋込形D2ケースでは、出力リレーをプラグイン形として交換が可能な構成としました。
継電器が動作して瞬時表示をした場合は、継電器内部を引き出して出力リレーの接点の状態を目視で点検します。著しい損傷が見られましたら、交換用専用リレー(形LY3 DC48V)を準備していますので取り換えてください。

・JIS C 1731計器用変成器付属書「キュービクル式高圧受電設備に使用する変流器」に規定される過電流定数n>10のCTを使用される場合は、次の組み合わせを目安にしてください。

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注. 誘導形継電器は1995年3月にて生産終了となっております。

試験方法

動作ロックについて

動作ロックボタンを押しますと継電器へのレベル検出回路への入力を強制的に0にし、同時に限時時間カウンタをリセットします。(押している間のみ有効。また、瞬時要素はロックしません。)
次のような時にご使用ください。

・瞬時動作電流値を測定するとき、限時要素が先に動作するのを防ぎたい場合。

・限時要素の動作時間特性をストップウォッチ等にて測定するとき―動作ロックを押したまま、任意の過電流を印加しておき、動作ロックを解除と同時にカウンタ(ストップウォッチ等)スタートとし、表示器動作と同時にストップする。

お願い

動作ロックを押したまま過電流を連続して長時間通電しますと、CTを焼損することがありますので、作業は手早く行ってください。

銘板正面図

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現場での形K2CA単体動作特性試験

現場での動作電流試験配線図、動作時間試験配線図、試験方法と判定基準を下記に示します。

・本試験を行う場合、主回路は必ず停電していることを確認の上、実施してください。

・下記試験回路例は市販のOCR試験装置を使った事例です。市販の試験装置の取扱いについては各試験機メーカーへお問い合わせください。

動作電流試験配線図(形K2CA-DO3-R2 R相動作電流測定の場合)

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動作電流試験配線図(形K2CA-DO-R2 T相動作電流測定の場合)

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動作時間試験配線図(形K2CA-DO3-R2 R相動作時間測定の場合)

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動作時間試験配線図(形K2CA-DO-R2 T相動作時間測定の場合)

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試験方法と判定基準

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*1. 試験機によっては全ての電流を発生できない場合があります。試験電流については電気主任技術者とご相談ください。また、長時間通電したり、短時間で何回も試験すると内部部品(CTやリレー)が故障する可能性がありますので、ご注意ください。

*2. その他整定については動作時間誤差範囲(参考値)をご覧ください。ただし、時間を保証するものではないので参考値としてお取扱いください。

動作時間誤差範囲(参考値)

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注. JIS C 4602を参考にした値であり、限時要素時間整定10整定時の電流値300%・700%以外の誤差範囲は参考値となります。

保守・点検

テストプラグ(別売)

・引出式角胴埋込形D2 ケースに収納されている継電器の保守・点検用として、テストプラグ 形K92-D2-Tを準備しています。形K2CA-□-D2タイプの試験時にご使用ください。

・テストプラグの端子番号と継電器端子との関係は下記のとおりです。

テストプラグ端子配置図

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テストプラグ端子番号と継電器端子記号との対応

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