基本部品は、カメラとコントローラのわずか2点。だから、現場に、即導入できます。
スマートセンサ(液晶モニタ一体視覚センサ)
情報更新 : 2012/08/20
基本部品は、カメラとコントローラのわずか2点。だから、現場に、即導入できます。
画像処理のノウハウを凝縮した検査アイテムを使って、本格的な検査を短時間で設定できます。
導入のわずらわしさを徹底的に排除するために、「オールインワン化」にこだわりました。
カメラとコントローラを取り付ければ、設置は即完了です。
“設置のしやすさ”に工夫を凝らした照明一体型カメラが、あらゆる現場へのスピード設置を可能にします。
照明の選定・設置不要の照明一体型カメラ6機種をラインナップ。カラーカメラは視野5~150mmで、幅広いワークに対応。画像圧縮や部分取り込みにより、高速ラインにも対応します。
カメラのシャッタに合わせてストロボ点灯するので、安定した光量が長時間得られます。照明用電源は不要です。
視野に合わせてレンズを選択できる、Cマウントカメラもラインナップ。透過型照明やローアングル照明、バー照明等、検査内容に合わせて、別売の照明とセットで使用できます。
130×90mm のコンパクトボディに液晶モニタを内蔵しました。周辺機器不要で電源投入後すぐ画像を見ることが可能です。
現場の状況にあわせてコントローラを自由自在に取り付けられます。DIN レール取り付けも制御盤の盤面取り付けも可能です。(別売:パネルマウントアダプタもご用意しています)
本体タッチパネル、ハードキーだけでなく、オプションのコンソールからの操作も可能。外部モニタを追加することで、大画面で画像を確認することも可能です。
パラレルI/Oケーブル、端子台の両方が着脱可能なインターフェイスの登場。配線がずっとラクになりました。
検査の主力であるパターンマッチングを、徹底的に「カンタン化」しました。
どんな状況でも安定した検査を即開始できます。
一般的な輪郭サーチでは、余分な背景やハレーションを除外して、基準モデルを登録するのは困難です。タッチペンだからこそできる、新方式「なぞって設定」なら、きれいな画像を用意できなくても、現場での画像のままでモデル登録が可能です。
良品ワークのバラツキによりNGと判定してしまう無駄バネ。NG画像保存機能を使って検査画像を保存しておき、後から確認して良品ワークなら基準モデルに追加していくことができるので、無駄バネを削減できます。モデル数が増えても、高速性は低下しません。
画像を細かく分割してモデルとマッチングさせることで、従来のパターンマッチングでは判別できなかった微妙な違いを大きな数値差
でとらえることができます。微妙なしきい値設定に悩むことはありません。
CPUとは別に独自のサーチ専用エンジンと画像処理用DSP(データ・シグナル・プロセッサ)を搭載。画像取り込みとパターンサーチを並行処理するという画期的な手法で、高速化を実現しました。
パターンマッチングに必要な膨大なデータの演算。この演算を高速に処理するのが、オムロン独自のサーチ専用エンジンR T-X(RealTime X-search Engine)です。
リアルタイムサーチエンジンRT-X
現場ごとの検査要望に、「即」応える検査アイテムを豊富に用意しました。解決力は万全です。
エッジ情報を使った多彩な高精度検査を実現しています。
エッジ部の有無や位置を計測します。斜め方向のエッジも新たに計測できるようになり、複雑な形状でもより正確な位置計測が可能に。
確実にエッジをとらえるピーク・ボトム計測機能も新搭載。
エッジ部の幅を計測します。分割エッジ方式により、最大幅または最小幅も計測可能です。
領域内のエッジ部の数をカウントします。良品をモデル登録し、その数を基準として本数検査等に対応します。
2つの領域のエッジから傾きを測定します。従来必要だった演算式不要で簡単に検査が可能です。
内部的に領域を細かく分割し、スキャンすることで最大値・最小値・平均値の取得が可能。複数の領域を使わなくても高精度な計測が可能です。
微妙なパラメータの調整も勘に頼らず、エッジ波形を見ながら設定。見たいエッジポイントを確実にキャッチできます。
色の3要素である、色相・彩度・明度のすべてを測定し数値化。照度変更があっても、安定して色を判別できます。(カラーカメラ接続時)
領域内の明るさを計測。濃度平均、濃度偏差(明るさのバラツキ)を出力し、部品の有無などを検査できます。
ワークの汚れやキズ、カケバリを検出したい場合に使用。画面に欠陥箇所が表示されるので、外観検査に最適です。
多品種の製品が流れるラインなどで、製品を仕分けしたい場合に使用。モデル登録情報をもとに、入力画像と最も似ているモデル番号を瞬時に出力。最大64品種を判別可能。
領域内のワークの有無や大きさを、面積で測定し、多様な判別を行います。
かたまりを「ラベル」として抽出し、それぞれの面積・重心等のパラメータを取得します。円形度、外接長方形、周囲長の取得も可能です。
現場の搬送条件によりワークの姿勢が変わる場合でも、ワークの輪郭を用いた修正や2段階の位置修正など、豊富な位置ズレ修正機能で対応します。オート設定で簡単に位置ズレ修正を行えるので、安定した計測が可能です。
カラーではハッキリ見えていた画像も、モノクロに変換するとコントラストが低い画像になりがちです。カラーフィルタアナライザなら画像の解析により自動で最適な色フィルタ(オート色フィルタ)を選択してコントラストを調整。安定した計測を実現します。色フィルタの中間色も、カスタム設定で思い通りにアレンジできます。
従来、複雑な手順が必要だった色抽出も、オートキー操作で自動抽出を実現。進化したカラーエンジンが選択範囲の色分布状態を自動検出し、色面積の多い順に4色の抽出候補色を自動リストアップ。
後は抽出したい色を選ぶだけ、の手軽さです。
各抽出色を、色相・彩度・明度それぞれの数値で微調整できます。デュアル表示で原画像と色抽出画像を見比べながら調整できるので、従来、抽出の難しかった明度の低い色やバラツキの多い色も手軽に安定抽出が可能。作業効率が大幅に向上します。
ノウハウやトライ&エラーが不可欠で、時間も手間もかかっていた照明設定を自動化。照明パターンを変えて自動撮像された候補画像から、最もきれいに映っている画像を選ぶだけで、誰でも簡単に最適照明を設定できます。さらに、詳細な設定が必要な場合は、ノウハウを生かしたカスタム設定も行えます。また、照明設定をデジタルデータとして管理できるので、ワークごとに最適な設定を蓄積し、段取り替えもスムーズに行えます。
検査アイテムごとに、膨張・収縮など計8つの前処理が行えるので、より安定した計測が可能です。原画像と処理画像を同時に表示する「見ながら設定」により、最適な前処理方法を選べます。
1つの画像の中で、最大128領域の複数アイテムの計測が可能。検出の難しいワークに対しても、検査アイテムごとに色フィルタ、色抽出の設定ができ、最適な計測を行えます。
背景カットとは、計測したい濃度範囲を256階調に正規化する画像調整機能です。範囲外の画像データは、0階調もしくは255階調にクリッピングされます。照度ムラを押さえたり、最適なコントラストの画像を生成し、計測をサポートします。
設定に使う画像を登録しておけます。設定時に生画像を使うと、ワークの位置ズレ等で正しく設定されないことがありますが、登録した画像なら常に安定した設定が可能です。
SDメモリカードに「設定時のマスタ画像」として保存すれば、計測異常時等に簡単に照合できます。
画像の濃淡波形を色フィルタを変えて表示できます。
照明ムラなどの調整に役立ちます。
計測値の四則演算や、一般関数・三角関数・幾何関数・論理関数を使った演算が可能です。内部変数も設定可能で、複雑な演算処理を行えます。
未使用時は自動的に液晶バックライトを消灯。常時点灯に比べ、寿命をグンと伸ばすことが可能です。
計測の一覧結果/詳細結果表示、ロギングモニタ表示により、計測状況を簡単に把握できます。ロギンググラフ表示は計測中も表示可能で、最大10000点の計測データをロギング&グラフ表示できるので、計測値の傾向監視を簡単に行えます。
計測結果は、結果個別表示(上左、上中)、結果一覧/領域表示(下左、下中)、結果一覧/全結果表示(上右)、データ一覧表示(下右)等の9パターンから選べます。計測結果を確認できるので、統計解析に役立ちます。
警告レベルを設定し、レベルを超えた場合、警告表示を行えます。これにより、NG要因を早期に解明し、不良品を未然に防げます。
現場では、ワークのバラツキ調整が不可欠。メニューモードに戻らなくても、アジャストモードのまま、しきい値や計測領域、色抽出設定等を、デュアル表示で元画像と比較しながら調整できます。保存画像の計測結果も表示できるので、無駄バネの調整なども効率よく行えます。
計測中に速度を落とすことなく、100枚の画像データを本体に保存できます。保存した画像を再計測できるので、高速ライン等でも後からゆっくり計測結果を確認できます。
運用モードから他モードへの切替にパスワードを設定できます。現場での誤操作を予防します。
画面イメージをキャプチャし、SDメモリカードに保存できます。報告書作成等に活用できます。
パソコンで設定ファイルや画像データのロードセーブができます。セーブした画像はパソコン上で閲覧が可能です。
スマートモニタZFXツール(無償ソフト)は弊社ホームページからダウンロードしていただけます。
ZFXの情報を活用するサポートツールソフトウエアです。計測結果をパソコンに収集して解析したり、日報作成など品質データとしての活用が可能になります。(オムロンソフトウエア株式会社製)
http://www.omronsoft.co.jp/qsauce/
※価格、詳細仕様に関しましては、当社視覚センサ担当営業までお問い合わせください。
情報更新 : 2012/08/20