世界で初めて*、ラインと装置の安全制御に最適な2つの異なるオープンネットワークを1台のコントローラに統合。
ラインには、EtherNet/IP™+CIP Safety™で拡張性の高い安全制御が、装置内はEtherCAT®+Safety over EtherCAT(FSoE)で高速な安全制御が可能。
これにより、高速タクトが必要なラインでも装置制御と安全制御を同時に実現できます。
* 2018年3月 当社調べ
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これまで装置内の安全と制御は別系統で行われてきました。コントローラNX1では、Safety over EtherCAT(FSoE)を利用することにより、安全と制御の両系統をEtherCATに統合することができます。
これにより、今まで別々に行っていた制御系と安全系の管理を一括で行えるようになりました。
自動車用部品のプレス加工は、小さい部品製造でも危険が伴うため、安全対策が求められます。しかしながら、制御用のコントローラとは別に安全機器用のコントローラを設置するのは大変な作業です。NX1なら、EtherCATネットワーク1本だけで実現できます。
従来、機械安全の機能を製造工程の制御に統合するのは、多くの労力を伴うものでした。専任の安全技術者が居ない場合、セーフティ機器メーカやエンジニアリング会社に実際の設置などを外注せざるを得ず、ユーザ自身で生産制御と安全制御を統合することは困難でした。
そこで、オムロンはこの共通の課題に取り組み、オープンネットワークであるEtherNet/IP上の安全制御機能を実装したCIP Safetyに対応したセーフティCPUユニット NX-SL5を新たに開発。NX102のCPUのEtherNet/IPポートでCIP-Safety通信が可能になりました。
これにより、ユーザは従来のEtherNet/IPネットワークシステムを残したまま、セーフティ機器を追加・アップグレードすることができるようになったのです。
自動車部品などの組み立て工程において、ロボットによるセル生産を行う場合には、特に制御と安全の両方を管理することが重要になります。セーフティCPUユニット NX-SL5は、CIP Safetyネットワーク経由で、産業ロボットや様々なセーフティ機器と接続できます。SysmacStudioの改善で、安全制御プログラム作成時の設計・生産性を向上させる機能を追加。自動プログラミングやセーフティ・データ・ロギングなどの機能が利用できるようになり、さらに製造工程の制御との統合も可能となりました。