パワーサプライには寿命があります。
一般的にパワーサプライは、搭載されている電解コンデンサの特性が経年劣化すると本来の性能が発揮できない状態(寿命)になり、最終的には動作しなくなります。
寿命を迎えたパワーサプライを使用しつづけると、電源を投入しても出力電圧が突然出力されなくなるなど、設備の突発停止の原因になります。
寿命は「負荷率」「周囲温度」によりその年数も変わります。
たとえば左図の「S8VK-X12024□-EIP」の期待寿命カーブを確認すると、
負荷率:50%、周囲温度:50℃期待寿命は5年
となりますが
負荷率:100%、周囲温度:50℃期待寿命は2年
と、負荷率によってパワーサプライの寿命は倍半分以上変化します。
S8VK-Xならお手元のPCを使って簡単にパワーサプライの寿命が確認できます。
ディレーティング図上でリアルタイムに電源の使用状態(「負荷率」「周囲温度」)が確認でき、余裕のある条件で使用できているか把握できます。
これらの機能により、パワーサプライの余裕を持った運用が可能になり、突発停止の削減に貢献します。
ディレーティング図とは、性能保証の範囲を示す図です。
パワーサプライは性能保証の範囲外でも動作することが可能なため、保証範囲外で継続使用すると寿命が著しく短くなります。
対策1負荷率を下げる
対策2周囲温度を下げる
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