課題
深刻化する人手不足の環境下での、柔軟なモノづくりへの対応
近年、労働人口の減少に伴う人手不足や技術継承の課題に取り組むため、ロボットを導入した自働化の実現がますます加速しています。しかしながら、全てをロボットで作業するのではなく、高難度な作業や生産性の問題から人の介在も残っており、人とロボットが共存できるモノづくり現場が求められます。そのためには、人に安心・安全な環境を提供しながら、機械が人の作業を臨機応変に代替・支援できるようにするしくみが求められます。さらに、年々、短スパンかつ多様になっている消費者ニーズの変化に対応するため、必要とされる製品を必要な量だけ柔軟かつ効率的に作ることができる、需要変動に強い現場が求められています。この、人と機械が共存したモノづくり現場では、現場に置かれた設備、さらにはそこで働く人の有機的な繋がりを把握し、需要変動に応じた最適な生産管理体制の構築も課題となっています。
解決策
人と共存し、柔軟に作業を代替する“段階的な自働化”
急激かつ絶え間なく変動する生産量・品種・人財を前提とした生産が求められる中、オムロンは、変化に応じた人とロボットの役割変更、生産ラインのレイアウト変更をスピーディに実施できる、自由度の高いロボットセルラインをご提案します。
制御と安全の統合システム、統合シミュレーション技術、現場データのマネジメントシステムなどによりこれらを実現いたします。
- ・ライン全体を停止させることなく、セルの追加や離脱を可能にする制御と安全の分散モジュールシステム
- ・人の器用な手の動きを再現し、ワークの形状の違いや置き方に合わせて取り出し方を変える多肢ハンド（THK社様製）制御
- ・作業者がロボットに近づいても、設備を止めず安全に人とロボットが協調するサーボシステムとロボットの統合制御
