iREX2019 出展レポート
2019国際ロボット展（iREX 2019）出展レポート
ロボットの概念を変える 
2019年12月18日～21日、東京ビッグサイトにて「2019国際ロボット展（iREX 2019）」が開催されました。今回オムロンは、『ロボットの概念を変える i-Automation!』と題して、生産現場へのロボット導入の簡単さ、活用・展開のしやすさを実感いただける最新のソリューションをはじめ、オムロンの目指す“人とロボットが協調する、柔軟なモノづくり”の姿をご提案しました。
人と機械とIoTの融合による、超柔軟性・超生産性の姿
会場中央のステージでは、オムロンが描く、人とロボットが最適に作業を分担し、ロボットが人の可能性を最大限に引き出すことで、生産性・柔軟性を高め続けていけるモノづくりを、自社工場での取組み事例を交えてプレゼンテーションしました。
ロボット活用の方向性を具体化した、自社工場での取り組みをご紹介
展示アプリケーション
ロボット制御統合による自動化革新
プログラマブルコントローラ、ロボット、画像処理、安全機器、モーション制御など、これら全体を統合して制御できるコントローラとソフトウェア、そしてこのコントローラにつながる全ての設備情報の見える化をデモンストレーションしました。実機なしで設計・運用ができるシミュレーション環境で事前に動作検証を行うことで、ロボットだけでなく周辺制御も含めた最適な工程設計が可能となり、止まらないラインの実現、設備開発や頻繁な生産品種の追加といった柔軟性が求められる多品種生産にも対応ができます。
設備全体の制御を統合することで、センシングとコントロール間のスループットを向上し、装置パフォーマンスを最大化
プログラマブルコントローラとロボットを統合した制御を、実機なしで設計・運用できるシミュレーションを実現。工程設計や設備設計の期間を短期化
【来場者の声】
装置の設計～立上げまでのリードタイムを大幅に短縮することが急務になっているが、複雑化・知能化していく装置へ、このシミュレーション技術など活用することで実現できると思った。
*本展示の構成には一部、未発売商品が含まれます
多品種少量生産に対応する、人と機械が協調した知能化セルライン
人と機械それぞれの適性を見極めて役割分担し、双方が協調しあってお互いの潜在能力を最大限まで引き出す管理システム「セルラインコントロールシステム」や、人と同じ空間で安全に作業できるロボットを活用し、多品種少量生産にも柔軟に対応できるセルラインをご提案しました。これらの先端技術の活用と共に、現場の生産ノウハウを注いだ同様のソリューションを導入したオムロン草津工場では、多品種少量生産の生産性を200％以上に高めることに成功。また上海工場でも100以上のセルラインに導入しています。
*1 4M：モノづくりに欠かせない4つの要素。人（Man）、 機械（Machine）、方法（Method）、材料（Material）
*2 安全性を考慮したリスク査定及び対策が必要です
【来場者の声】
知能化セルラインに感動した。変種変量に対応するためにはデジタル作業指示や作業分析のための情報活用ができるようにラインを根本的に変えていかなければいけないと感じた。
*本展示の構成には一部、未発売商品が含まれます
生産現場ですぐに使えるロボットアプリケーション
現場の生産性向上、単調作業や重労働、危険な工程などを簡単かつ安全に自動化するため、協調ロボットやモバイルロボットを活用したソリューションをご紹介しました。人と同じ空間で安全に作業が行えるため、フレキシブルな人との協調型システムを実現できます。
協調ロボットは簡単に移設でき、直感的な操作で作業指示ができるソフトウェアを用意しており、移設先ですぐに使用できます。また、標準搭載のカメラがラインに設置したランドマークを読み取ることで設置個所との位置を自ら認識し距離が把握できるため、移動後の再ティーチングが不要です。さらに周囲に人の接近を検知するセンサを設置することで、安全柵なしでも*人との協働作業が可能となります。
*安全性を考慮したリスク査定及び対策が必要です
“安全柵不要マシンテンディング”では、既設工作機への導入をイメージしたデモンストレーションを実施
人の介在度合いに合わせて最適動作を行う“人と協働するパレタイザー”では、協調ロボット・モバイルロボットと人が同じ空間で荷積みを行った
3Dカメラを搭載したロボットハンドで、人に依存している部品の整列や仕分け作業を省スペースですぐに自動化
【来場者の声】
従来の考え方を変えるアプリケーション展示だった。昨日まで人が行なっていた作業を、翌日はロボットにやらせるなど。 活用の可能性が広がった。
*本展示の構成には一部、未発売商品が含まれます
簡単な導入、柔軟な運用を実感。ロボット体験コーナー
作業者不足・単純作業の速やかな自動化と、多品種生産などへのフレキシブルな対応。“明日から自分たちで簡単に使える”を実機に触れることで体感いただきました。
レールなどが必要なAGV（無人搬送車）では出来ないフレキシブルな搬送ルート変更も5分で完了
現場の新人に作業を教えるような感覚でロボットへ教示できることを体感
【来場者の声】
もっと導入・立ち上げが難しいと思い込んでいたが、意外と簡単に（特に協調ロボット）動かせそうというイメージが持てた。
オムロンのコア技術
機械が人の能力を引き出す「融和」を
卓球ロボット「フォルフェウス」が体現
機械が人に寄り添い、人の能力を最大限まで引き出す。その近未来の象徴としてオムロンが開発したのが卓球ロボット「フォルフェウス（FORPHEUS）」です。
「フォルフェウス」には、現場から必要な情報を取り出すセンシング技術、その情報をもとにソリューションを提供するコントロール、そして蓄積した現場データや人の知見を加えた”＋Think”からなるオムロンのコア技術「センシング＆コントロール+Think」が込められており、オムロンが目指す未来の人と機械の関係を体現しています。
今回展示した第5世代機は、球種を見極めたラリーにも対応し、プレイヤーのフォームを分析しスキルアップのアドバイスまで実現
*本展示は参考出展です
ご多忙の中、当社ブースにご来場いただきました皆様に心より感謝申し上げます。誠にありがとうございました。
