リレーの仕様項目に従った学習コンテンツをご用意いたしました。更にFAストアでのご購入方法を掲載しております。
今回は仕様条件検索の以下の項目について学習します。
※一般リレー:仕様条件検索より該当する項目を抜粋
リレー使用するためにコイルに加え鉄片が作動する基準となる電圧です。
寿命などの保証は、コイル定格電圧にて行っています。定格電圧はお客様の回路に従って選定ください。
動作表示機能があるとリレーのON/OFFが目視で確認できます。
リレーのコイルOFF時にコイル両端に逆起電力(サージ)が発生します。これは、リレーを駆動する電子回路を破壊、また、周囲に電磁波を出して周辺機器の誤動作を引き起す可能性があるため、サージ吸収回路を付けた商品を用意しています。
また、接点による入力の場合には、サージ吸収回路を付けることにより接点の寿命をのばしたり、ノイズの防止およびアークによる炭化物や硝酸の生成を少なくできるなどの効果があります。
トランジスタなど半導体入力の場合にも、逆方向の電圧が機器にかかり、稀に故障することがありますので、付けていただく方が望ましいです。
サージ回路はお客様で外付けすることもできます。
一般的にDC負荷であればダイオード方式が最も効果があります。
次にCR素子の方式です。AC負荷であれば、バリスタ方式、CR方式が効果的です。
ただし、最終的には実機にて検証ください。
項目 |
回路例 | 適用 | 特長、その他 | 素子の選定の目安 | |
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AC | DC | ||||
CR方式 | * △ |
○ | *AC電圧で使用する場合 負荷のインピーダンスがC、Rのインピーダンスより十分小さいこと。接点が開路のとき、C、Rを通して、誘導負荷に電流が流れます。 |
C、Rの目安としては C:接点電流1Aに対し0.5~1(μF) R:接点電圧1Vに対し0.5~1(Ω)です。 ただし負荷の性質や特性のバラツキなどにより異なります。 Cは接点開離時の放電抑制効果を受けもち、Rは次回投入時の電流制限の役割ということを考慮し、実験にてご確認ください。 Cの耐電圧は一般に200~300Vのものを使用してください。AC回路の場合はAC用コンデンサ(極性なし)をご使用ください。 ただし直流高電圧で接点間のアークの遮断能力が問題 |
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○ | ○ | 負荷がリレー、ソレノイドなどの場合は復帰時間が遅れます。 | |||
ダイオード 方式 |
× | ○ | 誘導負荷に貯えられた電磁エネルギーを並列ダイオードによって、電流の形で誘導負荷へ流し、誘導負荷の抵抗分でジュール熱として消費させます。この方式はCR方式よりもさらに復帰時間が遅れます。 | ダイオードは逆耐電圧が回路電圧の10倍以上のもので順方向電流は負荷電流以上のものをご使用ください。 電子回路では回路電圧がそれほど高くない場合、電源電圧の2~3倍程度の逆耐電圧のものでも使用可能です。 |
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ダイオード + ツェナー ダイオード 方式 |
× | ○ | ダイオード方式では復帰時間が遅れすぎる場合に使用すると効果があります。 | ツェナーダイオードのツェナー電圧は、電源電圧程度のものを使用します。 | |
バリスタ 方式 |
○ | ○ | バリスタの定電圧特性を利用して、接点間に高い電圧が加わらないようにする方式です。この方法も復帰時間が多少遅れます。 電源電圧が24~48V時は負荷間に、100V~200V時は接点間のそれぞれに接続すると効果的です。 |
バリスタのカット電圧Vcは下記の条件内になるように選びます。交流では√2倍することが必要です。 Vc>(電源電圧×1.5)ただし、Vcを高く設定しすぎると高電圧へのカットが働らかなくなるため効果が弱くなります。 |
通常、直流誘導負荷は、抵抗負荷に比べ開閉が困難とされていますが、適切なサージキラーを用いると抵抗負荷と同程度まで性能が向上します。
実際の選定はこちらの仕様条件検索からご利用いただけます。