シングルプロセッシングからデュアルプロセッシングへ、そしてFZ4はさらなる高速処理を実現するため、マルチコア・マルチスレッドによるクワッドプロセッシングに進化しました。処理フローの並列性を自動で割り出し、CPUの負荷状態に応じて最適なタスクを振り分け、クラス最速処理を実現しています。またスピーディに進化し続けるIntel(R)社製CPUを搭載。CPUに合わせた独自のソフト構造を持つことで、性能を最大限に引き出すことが可能になりました。
画像センサ
情報更新 : 2014/09/09
シングルプロセッシングからデュアルプロセッシングへ、そしてFZ4はさらなる高速処理を実現するため、マルチコア・マルチスレッドによるクワッドプロセッシングに進化しました。処理フローの並列性を自動で割り出し、CPUの負荷状態に応じて最適なタスクを振り分け、クラス最速処理を実現しています。またスピーディに進化し続けるIntel(R)社製CPUを搭載。CPUに合わせた独自のソフト構造を持つことで、性能を最大限に引き出すことが可能になりました。
クワッドプロセッシングに特化したソフトが、最速となる処理を自動で判断。
高負荷となる高画素カメラやサーチ処理でも最高の高速性を実現します。
画像入力から結果出力までのトータル処理時間が最も短くなるようフローに合わせて、最適な処理方法を自動で判断し、並列に処理します。
マルチコア搭載により、単一の処理でも分散処理により高速化。
解像度が高いほどその効果も歴然です。
タクトタイム優先のために、あきらめていた高解像度・リアルカラー画像でもタクトタイムへの影響を抑えて実現可能。
色、解像度の両面から品質向上に貢献します。
計測処理に使用するメインメモリとは別に、カメラ画像を蓄えておく画像バッファを各カメラごとに搭載。これによりメインメモリが計測処理中でもカメラ画像を連続して最大32枚取り込むことが可能です。
画像センシングのベースとなるのは、対象を見つけ出す技術です。FZ4には、輪郭情報に着目した、
新処理項目「形状サーチⅡ」を搭載しました。重なり、傾き、変形など悪条件でも対象を認識できる正確性と、高解像度画像でもスピーディに処理できる高速性を両立しています。
従来のサーチ処理の場合、回転ワーク対応や画素数増加によって極端に処理時間が増加していました。形状サーチⅡの場合、360°回転かつ画素数が増えても大幅な処理時間の遅延は発生せず、生産タクトの向上や、追加検査による検査品質の向上を見込めます。
ワークのおおまかな位置と姿勢を求めた後で、エッジ点の位置情報をもとに精密な位置と姿勢を推定します。画素の濃淡情報ではなくエッジ点の位置情報を用いるので通常のサーチに比べて高精度に位置を検出できます。
検出性能、高速性、安定性を同時に実現することができるため、設定パラメータを細かく振り分ける必要がありません。すぐに最適設定を行うことができ、性能の追い込み工数や個人による設定誤差を極小にできます。
プログラムレスの設計、現場作業者にやさしいオリジナルメニュー、そしてタッチパネル。
長くて複雑な処理フローを誰でも簡単な操作で設定できます。
タブロイド型端末の普及に代表されるように、画面上で機能や検査箇所をダイレクトにタッチする操作は、直感的にイメージでき効率アップにつながります。FZシリーズのタッチ操作のメニューは、設計時のみならず、日々の運用に必要な機能だけを操作する現場のオペレータにも好評です。
PLC、パソコン、アクチュエータなど、さまざまな外部機器とシームレスなリンクを実現。
上位機器との高速通信により運用管理の幅を拡大します。
世界の工場の通信システムに広く採用されているEtherNet/IP通信機能を搭載しました。当社PLCをはじめ、各社のEtherNet/IP対応機器と簡単に接続でき、高速に通信可能です。
ネットワーク経由でHDDやパソコンをつなげば、運用スタイルがさらに広がります。計測画像を長期間ロギングしたり、稼働中の視覚センサを止めずにパソコンで検証・調整することができます。
複数台のFZ4の状況確認や設定調整を、1台のパソコンからまとめて行うことができます。
立ち上げ時のカメラ画像の調整やテスト調整結果の反映を効率よく行うことができます。
設定内容を検証する際には、より多くの画像で検証することが必要です。FZ4なら画像点数が数百枚におよぶ場合でも、1度のクリックで連続計測できます。
NG発生時に自動的に連続計測を停止することができます。停止後はその場で次の対処を選択できるので、効率的にテスト検証できます。
検査の内容や現場の環境に合わせて、運転画面を簡単にカスタマイズできます。現場での誤操作や不測の設備停止を防止することはもちろん、急な不具合発生に即時に対応できるカスタム機能が満載です。
日本語で設定した後、表示メッセージを英語、中国語に切替えできます。海外で使用される場合にも、作業者が作業しやすい言語で表示できます。
計測フローで定数や変数として扱えるシーングループ内、共通のデータが、新たな機能として加わりました。これにより、基準設定値の運用や条件分岐フラグ、カウンタとしての使用など、計測フローの活用方法が大きく拡がります。
フローにユーザデータの処理項目を設定するだけです。
ユーザデータとして設定しているデータを複数シーンに共通の定数、変数として利用できます。
NG発生の原因解明や計測結果の記録など、運用解析に役立つ計測画像の保存が、さらに便利になりました。設定の効率化はもちろん、歩留まり改善にも役立ちます。
パソコンに取り込んで一般的なビューワでの閲覧、報告書への添付が簡単にできます。また、BMPファイルは、FZ4本体での再計測が可能です。
実際に計測したフィルタ後の画像とカメラで取り込んだ生画像の両方を保存できます。NG発生時、画像入力に問題があったのか、フィルタ設定に問題があったのか、把握することができます。
ファイルサイズをコンパクトにでき、より多くの画像ファイルをロギングし続けることができます。
情報更新 : 2014/09/09