ケーススタディ 1
IoT

大量のデータを確実に
上位に上げる

現場に多数存在するコントローラ(主にPLC)から沢山のデータを収集し、上位層で管理・活用していくトレンドはIoTの中核として認識されています。

現場のコントローラは独自のプロトコルで通信を行っているケースが多く、また複数種のコントローラが共存しているケースも多々あります。これらのコントローラからデータを収集するために、従来は専用のプロトコルを有した機器(PLC等)を個別に配置する必要がありました。しかし、上位までの階層が複数段になったり、機器のパフォーマンス限界からデータ転送のスループットが上げられませんでした。

IPCで構成した場合、そのパフォーマンスの高さと接続性の柔軟さから、シンプルで且つ高パフォーマンスなデータ収集・管理の構成が組めるようになります。

IPCでの強み

多様なインターフェースに対応 通信ソフトウェアの入れ替えで各種のプロトコルに対応できるだけでなく、拡張ボードの追加で専用ハードが必要なインターフェースにも対応できる。結果として、現場のコントローラに直結することが出来、データスループットが上がる。
ローカルデータベースを構成 ライン毎にローカルなデータベースを構築でき、更にクラウドのデータベースとリレーショナルな接続をすることで、クラウドの回線が切れた場合でもラインのデータの喪失を防ぐ事ができ、ネットワークの回復時にクラウドのデータベースに変更が反映される。

現状の再確認と課題

課題と対応案

  • ネットワーク経路障害による収集データの取りこぼし
    ローカルデータベースの設置および上位データベースとのリレーショナル接続
  • 多種のフィールドネットワークへの対応ができない
    ソフトウェアでの通信プロトコル対応および、専用ボードにより現場コントローラに直結
  • データ容量増加によるデータスループットのボトルネック発生のリスク
    Gateway機能部分のパフォーマンス強化(PLC → IPC化)
  • 画像等の大きなデータのハンドリングが行えない
    高CPU/GPU能力を有するIPCの活用および、SQLデータベースとの統合化で高いデータスループットを得る

IPCによる提案1

~NYB2C or NYB35使用で
メリット追求~

構成 NYB2CまたはNYB35に通信スタックソフトをインストールまたは専用インターフェースボードを装着し、現場コントローラに直結する。
対象ラインのデータを蓄積するSQLデータベースをNYB2CまたはNYB35内に構築することで、上位接続ラインの障害時も現場データの欠落を防ぐ。

付加価値

  • 処理内容に応じて、NYB2C(Celeron) または NYB35(i5, NYB2Cの2倍の性能) の選択が可能。
  • IPCから上位SQLデータベースへ直接アクセス可能(OPCサーバー不要)。
  • ローカルのSQLデータベースと上位SQLデータベースをリレーショナル化することで変更を同期する構成が可能。

IPCによる提案2

~NYB1E使用で高速
大容量化と付随機能を
追加~

構成 Xeonプロセッサを搭載した NYB1Eに通信スタックソフトをインストールまたは専用インターフェースボードを装着し、現場コントローラに直結する。
対象ラインのデータを蓄積するSQLデータベースをNYB1E内に構築することで、上位接続ラインの障害時も現場データの欠落を防ぐ。
付随機能を統合し、機能集約が行える。

付加価値

  • IPCから上位SQLデータベースへ直接アクセス可能(OPCサーバー不要)。
  • インラインのSQLデータベースと上位SQLデータベースをリレーショナル化することでリフレッシュを同期する構成も可能。
  • 処理能力が高いXeon IPCを使うことで、SQLデータベース機能だけでなく 付随機能を統合できる。
  • 更に将来サポートされる増設拡張BoxにPoE対応のカメラ接続ボードを搭載し、監視カメラ画像をハンドリングする。
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