持続可能なエネルギー活用につながる
ロボット統合ソリューション

再生可能エネルギー発電を支える高効率な統合生産システム

1. 1. インフラ設備に求められる高い品質基準をクリアし高効率生産を実現したリアルタイム同期統合制御

2. 2. 時間や場所の制約に縛られない統合開発環境により、設計段階で装置要件の全KPIを達成

3. 3. 生産エネルギーコストの大幅な削減にもつながった、シンプルなシステムによる生産サイクルの向上

Trelleborg Sealing Solution社 （TSS社）は空気圧シリンダーや油圧シリンダーに取り付けられるシール専門の製造会社です。そこで生産されるシール部品はあらゆる密封、減衰、保護が必要な箇所に長期使用される高信頼性部品です。今回、主要顧客向けの風力タービン発電用シーリング部材の生産自動化に取り組むことになりました。
相談を受けたオムロンイタリアでは、従業員の肉体的に負担の大きな作業、危険なタスク、反復的な動作をロボットにより生産自動化していくこととし、TSS社と協力しながら、導入にかかる工数を減らすこと、生産運用においてもエネルギー効率の高いシステムを構築することを目標に検討をすすめました。
統合開発環境にて装置開発を開始。統合開発環境を用いることで時間や場所の制約に縛られずにフレキシブルに設計が可能で、シミュレーションにより生産能力も検証できました。
2台の Viper ロボットと NJ501-R ロボット統合コントローラのスマートな組み合わせにより、高速と柔軟性を兼ね備えたシステムを構築。統合コントローラによりロボット動作、周辺機器制御、セーフティ機構、ユーザーインターフェイスに至るまですべてを同期しました。
このソリューションでシンプルで効率的なプロセスが実現でき、生産サイクルを17秒から10秒以下に短縮し、エネルギーコストも大幅に削減することができました。
今回構築したシステム全体では、カスタマーからの要求される高い品質基準を保ちつつ生産性を20％向上。ROIも30％向上することができ、需要に応じて製品を出荷できる体制の確立につながっています。