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はじめての制御機器 仕様条件検索ガイド

リレーの仕様項目に従った学習コンテンツをご用意いたしました。更にFAストアでのご購入方法を掲載しております。

2回 接点

今回は仕様条件検索の以下の項目に該当する接点について学習します。

※一般リレー:仕様条件検索より該当する項目を抜粋

リレーの構造と接点

リレーのa接点、b接点、c接点とは何かについて基礎知識を学びましょう。第1回で紹介した商品ラインアップの図の横軸に1a,1c,1a1b,2c等表記があります。

1回目で学習したようにリレーは右記の動作原理であり、更に○で囲った部分である接点の構造で、a接点、b接点、c接点に分かれます。

a接点とは

a接点は通常は開いていて電気が流れず(OFF)、電気信号により接点がつながり電気が流れます。 (ON)

b接点とは

b接点は通常は閉じていて電気が流れ(ON)、電気信号により接点が離れ電気が流れなくなります。 (OFF)

c接点とは

c接点はa接点とb接点を同時に持った構造です。

接点数とは

例えば2a2bとはa接点を2つとb接点を2つ持つ構造です。この構造により1つのリレーで多数のON/OFF制御が可能になります。

接触機構

通常はシングル接点を用います。
微小負荷レベルでのご使用の場合、シングル接点よりツイン接点の方が接触信頼性は高くなります。
ツイン接点の方が単純に接触部が2カ所あるため、接触不良による故障率が低くなります。
また、クロスバ・ツイン接点はその構造から、微小負荷レベルにおいて、さらに接触信頼性は高くなります。
なお、パワー負荷レベルにおいてはこの考え方は適用されず、一般的にシングル接点(金メッキなし)を使用します。

微小負荷用途での接触信頼性

接点回路の電流(接点電流)

リレーの接点電流について基礎知識を学びましょう。
第1回で紹介した商品ラインナップの図の縦軸に接点電流の最大値の表記があります。接点に流れ、ON/OFF制御できる電流値を示しています。

接点電流の最大値を選択するにあたって接点の開路時の突入電流を考慮してください。
例えば、負荷がモータやランプのときは閉路時の突入電流が大きいほど、接点の消耗量、転移量が増大し、接点の溶着、転移による接点ロッキングといった支障の原因となります。(下図に代表的な負荷と突入電流の関係を示します。)
また、直流電源の負荷で規定以上の高電流で使用した場合、接点アークの継続・短絡による開閉不能の原因となります

直流負荷の種類と突入電流

交流負荷の種類と突入電流

実際の選定はこちらの仕様条件検索からご利用いただけます。

仕様条件検索