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使用上の注意

形K2CUは位相制御回路、インバータ回路、周波数カウント方式、サイクル・コントロールユニット、モータ負荷では使用できません。

〈形K2CU-F□□A-□GS〉

・ヒータの温度コントロールにPID制御方式の温調と組み合わせて使用される場合は、形K2CU-F□□A-□GS(ゲート入力端子つきタイプ)をご使用ください。
なお、ヒータのON/OFF時間は0.1秒以上に設定してください。

〈形K2CU-F〉

・単相ヒータの場合は2本の電線を、三相ヒータの場合は二相分の2本の電線を警報器本体の貫通穴に通してください。1本通すだけでは常に警報信号が出てしまいます。

K2CU ご使用の前に 4

・基本的に各形式の整定電流範囲で使用する場合には、電線を1回だけ通してください。2回以上通すと実際の動作電流が整定電流より小さくなります。なお電線の貫通方向はどちらでもかまいません。

・検出する電流が小さくどうしても整定範囲以下で使用される場合は、次式による電線を貫通させてください。
 (動作させる電流)×n=本体整定範囲内
  n:貫通させる回数
ただし、動作させる値のn倍が本体の最大整定の1.25倍を超える場合は、使用できません。

・形K2CU-Fは全機種が電圧変動補償つきです。

〈形K2CU-P〉

・形K2CU-Pは単相回路専用です。

・通電時は、形K2CU本体をソケットへ抜き差ししないでください。特に市販のCTと組み合わせて使用する場合は、通電時のCT2次側開放の状態が起こるのでご注意ください。

・形K2CU-F□□A-□GS以外の商品を温度調節器と組み合わせて使用する場合、ヒータON時間は最低1秒以上に、OFF時間は1秒以上に設定してください。

・外部CTと組み合わせて使用する場合の接続方法は、外部接続例の項を参照してください。

取りつけ

取りつけ方向は特に制限はありませんが、できるだけ水平方向に、確実に取りつけてください。

接続

・端子部への、圧着端子等の締めつけは確実に行ってください。

・端子配置、外部接続例をもとに正しく配線してください。特に極性のある端子はありませんが、形K2CU-Pの場合、100(110)Vと200(220)Vの端子を入れ替えて配線すると故障の原因となります。

・形K2CU-Pの場合、100(110)Vと200(220)Vとの端子間に電圧を印加しても動作しませんので必ず0Vと100(110)Vまたは200(220)Vの端子を使用してください。

・ヒータ断線警報器の制御電源はコンタクタより負荷側からとってください。
 (ゲート入力端子つきタイプ 形K2CU-F□□A-□GS以外)

単体試験回路

より詳細に動作の確認を行う場合は、次の接続図を参考にしてください。

K2CU ご使用の前に 9

動作確認

形K2CU-F□□A-□GS(ゲート入力端子つきタイプ)の場合

形K2CU-F□□A-□GSの動作は、次のような簡便法で確認することができます。

単相の場合

・形K2CUは、ヒータ電流×0.6または×0.55に整定。

・SW1をONにしたままSW2を投入、警報ランプが点灯しないことを確認。

・SW1をOFF にして警報ランプおよび出力リレーが動作することを確認。

K2CU ご使用の前に 12

三相デルタ結線の場合

・形K2CUは、ヒータ電流×0.6に整定。

・SW1、SW2をONのままSW3を投入、警報ランプが点灯しないことを確認。

・SW2をOFFにして警報ランプおよび出力リレーが動作することを確認。

・SW2をON、動作値をヒータ電流×0.9に整定し、動作していたランプおよび出力リレーが復帰することを確認。

・SW1をOFFにして警報ランプおよび出力リレーが動作することを確認。

三相スター結線の場合

・形K2CUは、ヒータ電流×0.9に整定。

・SW1をONにしたままSW2を投入、警報ランプが点灯しないことを確認。

・SW1をOFFにして警報ランプおよび出力リレーが動作することを確認。

K2CU ご使用の前に 15

三相V結線の場合①

・形K2CU は、(SW1 の相の)ヒータ電流×0.3または×0.35に整定。

・SW1をONにしたままSW2を投入、警報ランプが点灯しないことを確認。

・SW1をOFFにして警報ランプおよび出力リレーが動作することを確認。

三相V結線の場合②

・形K2CUは、(端子①②間または貫通させている相の)ヒータ電流×0.6に整定。

・SW1をONにしたままSW2を投入、警報ランプが点灯しないことを確認。

・SW1をOFFにして警報ランプおよび出力リレーが動作することを確認。

K2CU ご使用の前に 18

形K2CU-F、形K2CU-Pの場合

形K2CU-F、形K2CU-Pの動作は、次のような簡便法で確認することができます。

単相の場合

・形K2CUは、ヒータ電流×0.6または×0.55に整定。

・SW1をONにしたままコンタクタを投入、警報ランプが点灯しないことを確認。

・SW1 をOFF にして警報ランプおよび出力リレーが動作することを確認。

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三相デルタ結線の場合

・形K2CUは、ヒータ電流×0.6に整定。

・SW1、SW2をONのままコンタクタを投入、警報ランプが点灯しないことを確認。

・SW2 をOFF にして警報ランプおよび出力リレーが動作することを確認。

・SW2をON、動作値をヒータ電流×0.9に整定し、動作していたランプおよび出力リレーが復帰することを確認。

・SW1 をOFF にして警報ランプおよび出力リレーが動作することを確認。

三相スター結線の場合

・形K2CUは、ヒータ電流×0.9に整定。

・SW1をONにしたままコンタクタを投入、警報ランプが点灯しないことを確認。

・SW1 をOFFにして警報ランプおよび出力リレーが動作することを確認。

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三相V結線の場合①

・形K2CUは、(SW1の相の)ヒータ電流×0.3または×0.35に整定。

・SW1をONにしたままコンタクタを投入、警報ランプが点灯しないことを確認。

・SW1 をOFFにして警報ランプおよび出力リレーが動作することを確認。

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三相V結線の場合②

・形K2CUは、(端子①②間または貫通させている相の)ヒータ電流×0.6に整定。

・SW1をONにしたままコンタクタを投入、警報ランプが点灯しないことを確認。

・SW1 をOFFにして警報ランプおよび出力リレーが動作することを確認。

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