第6回 (最終回) OPC UA最新動向

第6回 (最終回) OPC UA最新動向

OPC UAは、その価値が届けられる範囲を、技術とアプリケーションの両面で拡大することで、あらゆるものが「つながる、伝わる、安全に」が実現された世界を目指しています。

新たな価値の創出:OPC UAを、センサからクラウドまで

OPC UAを始めとする技術は、現在まで主にFAとITの橋渡しをする、上位接続・縦方向の相互接続に価値を提供してきました。今後はFAの中、製造現場・横方向の相互接続で価値提供を目指します。それがField Level Communicationイニシアティブ (FLC)の取り組みです。

新たな価値の創出:OPC UAを、センサからクラウドまで 新たな価値の創出:OPC UAを、センサからクラウドまで
IT / OT 間の通信
クラウドとの接続・連携
セキュアなリモート接続
OT内の通信
コントローラ間
コントローラとフィールド機器間
ワイヤレス(5G)との統合
将来への布石

OPC Foudationは、OPC UAをコントローラ間や、コントローラとロボット、フィールド機器との相互接続に適用できる仕様を策定していくことを、2018年11月に発表しました。その後、実際に複数のワーキンググループが設立され、規格化に向けた検討が始まっています。オムロンもFLCのステアリングメンバとして規格化に参画しています。

FAの相互接続に用いるためには、リアルタイム性や高速性が必要です。これを実現するために導入される技術がTSN (Time Sensitive Networking)です。TSNは、IEEE802.1で標準化が進められているEthernetの新しい規格で、時刻同期や通信パケットのスケジューリングが実現できるようになります。これにより、標準Ethernetの良さを維持しながら、フィールドネットワークに求められるリアルタイム性を確保できることが期待されます。

OPC Foundationや、OPC Foundationの会員企業は、IEEEとも連携して、フィールドレベルまで適用できるOPC UA規格の策定に取り組んでいます。

新たな価値の創出:OPC UAを、センサからクラウドまで

コラボレーションのさらなる拡大

OPC UAは、実際にインターオペラビリティを可能にするために、コラボレーションを積極的に行っていることは、この連載 第3回で紹介しました。その後もコラボレーションは拡大しています。2つの例を紹介します。

製造分野で拡大: umati (universal machine tool interface)

製造分野以外への広がり: HKI

全6回に渡って、普及が進んでいるOPC UAの概要や特長、具体的な事例を紹介してきました。紹介した内容が、皆さまの業務や生産性向上の取り組みに少しでも役立てば幸いです。

(以上)

  1. 第1回 OPC UAの概要 "The Industrial Interoperability Standard"
  2. 第2回 OPC UAの特長 "つなげる・伝える・安全に"
  3. 第3回 OPC UAの活動(1)コラボレーション
  4. 第4回 OPC UAの活動(2)コンプライアンス
  5. 第5回 OPC UAの対応商品と導入事例
  6. 第6回 OPC UAの最新動向(本記事)


写真はイメージで実際のアプリケーションではありません。
ここでご紹介したシステム構成は参考例です。
Sysmacは、オムロン株式会社製FA機器製品の日本及びその他の国における商標または登録商標です。
EtherCAT®は、ドイツBeckhoff Automation GmbHによりライセンスされた特許取得済み技術であり登録商標です。
Safety over EtherCAT®は、ドイツBeckhoff Automation GmbHによりライセンスされた特許取得済み技術であり登録商標です。
EtherNet/IP、CIP Safety CompoNetおよびDeviceNetは、ODVAの商標です。
OPC、OPC UAはOPC Foundationの商標です。
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