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リレー 接点溶着による復帰不良

FAQ番号:FAQ04902

 

回答


■故障状況
大きな接点突入電流や高頻度開閉による連続したアーク熱の発生により、接点面が溶融・溶着し接点が開離せず、復帰不良となります。
  
   

■対策

1.回路設計上の対策

(1)定格電流を超えて突入電流が発生するような負荷を開閉される場合には、実機にて確認をお願いします。
(2)電源電圧低下やコイル印加電圧低下により、チャタリングやバイブレーションが発生しないように考慮してください。
特にACコイルのリレーは注意してください。
(3)リレーコイルのON/OFFを制御するセンサやスイッチ、マイコンの誤動作や振動衝撃によって、高頻度開閉にならない様にしてください。

2.リレーによる対策
接点材質によって、溶着に対する耐力が違います。
 
突入電流の大きさ、定常電流の大きさ、希望される寿命回数によって、適当な接点材質をお選びください。


■補足説明

◆接点溶着原理
接点突入電流が接点定格電流の数倍になると、突入電流及びそのとき発生するアーク熱(約6000℃)によって、接触面が溶融(Agの融点は960℃)し、溶着します。
その溶着力がリレー接点開離力を上回った時、接点溶着が発生します。
チャタリングやバイブレーションによる高頻度開閉での連続したアークによっても、溶着が発生することがあります。

◆接点溶着条件
1. リレーの形式により異なりますが、定格電流の数倍の突入電流があると 溶着の可能性が高くなります。
2. 接点定格電流内の負荷電流でも、下記などによりチャタリングやバイブレーションが発生すると溶着が発生します。
 (1)電源電圧低下での不完全動作によるチャタリング
   例:モータを動作させた瞬間、電源電圧が低下する)
 (2)コイル電圧の低下によるバイブレーション
 (3)リレーコイルのON/OFFを制御するセンサやスイッチ、マイコンの誤動作による高頻度開閉。
3.負荷の短絡電流