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リレー 接点移転による復帰不良

FAQ番号:FAQ04900

 

回答

■故障状況
接点負荷条件により、接点開閉回数とともに接点転移(移転ともいう)が発生・成長することによって、相対する接点が機械的に引っ掛かり開離ができなくなり、ロッキング(復帰不良や動作不良)となります。



<推定原因> 負荷開閉時のアーク熱
負荷開閉(投入または遮断)時のアーク熱(約6000℃)により接点(Ag の沸点は約2000℃)が局部的に蒸発し、それがプラス極→マイナス極またはマイナス極→プラス極へ付着堆積するため、転移が発生・成長します。

下記条件の場合、定格電流以下の負荷電流でも発生しますので、実環境下や実開閉頻度など、実機にて確認が必要です。
(1)
DCランプ負荷、コンデンサ負荷など、遮断(定常)電流に比べ突入電流が大きい負荷で発生します。
(2)
DCソレノイド負荷、バルブ負荷、コンタクタ負荷など、遮断時の逆起電圧(サージ電圧)が大きい負荷で、発生します。
突入電流の発生はなくても、逆起電圧のアーク熱で、転移が発生します。
また、投入動作のみで遮断が無負荷開閉の場合でも接点投入時のバウンスにより、転移が発生することがあります。
(3) 一般的にはDC負荷で発生しますが、AC 負荷でも、突入または遮断位相がいつも同じ位相だと、あたかもDC 負荷を開閉している状態となるため、転移が発生します。
同期していないつもりでも、何らかの信号で同期する場合があります。

■対策

1.回路設計上の対策
負荷の種類
回路設計上の対策
(1)
突入電流の大きな負荷
(例) 
 ・DCランプ負荷
 ・コンデンサ負荷
 ・モータ負荷
・突入電流を極力小さくしてください。
・負荷とシリーズにサージコイルや制限抵抗を入れて、 突入電流を小さくする方法があります。
(2)
遮断時の逆起電圧が大きい負荷
 (例)
 ・DCソレノイド負荷
 ・バルブ負荷
 ・コンタクタ負荷
・逆起電圧(サージ)を極力小さくしてください。
・サージ対策
関連情報の「サージ対策」の「外付けでサージ吸収回路を作る場合」を  参照ください。

2.リレーによる対策

(1)接点材質を変えることで、ある程度接点移転の成長を軽減することが可能です。
  但し、完全に防止することはできません。
  実機による確認が必要です。

  

(2)定格電流の大きなリレーに変えることで、多少の移転を無視して開閉できることがあります。
  これをも実機による確認が必要です。