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リレー ダイオードショートによる動作不良

FAQ番号:FAQ04899

 

回答

■故障状況
当社リレーの中には、コイルオフ時の逆起電圧(サージ)を吸収するためにコイルと並列にダイオードを内蔵している機種があります。
ダイオード内蔵リレーの場合、コイル極性を逆接続したり、ダイオードの逆方向耐電圧を超えるサージが加わったりすると、ダイオードが破損してショートモードとなり、「動作不能」となります。
 
  

 
■対策
1. コイル極性
ダイオード内蔵形リレーのコイル配線を行う場合には、コイルの極性に十分ご注意ください。
リレー本体に表示しております内部接続図にコイルの極性が示してあります。
なお、リレー本体に表示しております内部接続図は“Bottom View”で示しています。
一度逆接続したものは、ダイオードが損傷している可能性がありますので、使用しないでください。

2. サージ電圧
リレーに内蔵しているダイオードは、自己コイルから発生するサージを吸収し回路上の他の機器へ影響を及ぼさないためのものです。
雷サージなどの外来サージや回路上の他の機器から発生するサージを吸収する機能はありませんので、これらのサージがリレーなどの電子部品に影響を及ぼさないように、適切なサージ対策(ダイオードやバリスタの取付け)を行ってください。
また、リレーを接続配線後に耐電圧試験を行う場合には、リレーコイルの両端を短絡して同電位となるようにし、リレーコイルの両端に高電圧を印加するような接続方法となる試験は絶対に行わないでください。

3. サージ電流
負荷と並列にバリスタまたはダイオードを取付け、負荷から発生するサージ電流を低減させてください。

   


■補足:推定原因

 

1. コイル極性逆接続による破損
ダイオード内蔵形のリレーコイルは極性を有していますのでこれを逆接続しますと、ダイオードに順方向許容電流を超えた電流が流れて破損します。
最終的にはオープンモードで完全破損する場合が多いのですが、電源の容量などによっては、完全破損に至らずショートモードになります。なお、弊社へのご返却品のうち、ダイオードショートの約半分は逆接続によるものです。


2. サージ電圧破損
雷サージなどの外来サージや、回路上の他の機器から発生するサージ、またはリレー搭載回路の耐電圧試験 * などで、ダイオードに逆方向耐電圧を超えた電圧が加わると破損します。

 

* 耐電圧試験 

耐電圧試験リレーを接続配線した後に、リレーの一次側(コイル側)と二次側(接点側)に電圧が加わるような接続で回路の
耐電圧試験を行う場合は、リレーのコイル両端を短絡して同電位としておかないとコイルの浮遊容量でダイオードの両端に 電位差を生じ、ダイオードが破損する場合があります。


3. サージ電流破損
回路上の他の機器などから発生するサージ電流によりダイオードが異常発熱して破損する場合があります。

誘導負荷の大きさが10W 以上になったり、それ以下でも連続的に高頻度でサージ電流がダイオードに流れる場合等に破損しやすくなります。