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リレー シリコンの侵入による接触不良

FAQ番号:FAQ04892

 

回答

■故障状況
シリコーンガス雰囲気中での使用により、ガスがリレー内部へ侵入(プラスチック・シール形でもケースを通してシリコーンが侵入します)し、負荷開閉のアーク熱により酸化シリコンとなり、接点面に付着堆積し、接触不良となります。


  
■推定原因:シリコーンガス 
1. シリコーンガス発生源
シリコーンガス発生源には、下表のようなものがあります。
有機シリコーンガスが発生しないことを確認して使用することが必要です。
特にシリコーン系コーティング剤をリレーに直接塗布したり、密封度の高いハウジング内でのリレーとシリコーンガス発生源の同時使用はシリコーン濃度が高くなって危険です。

・シリコーンガス発生源例
 1. シリコーン系コーティング剤
 2. シリコーン系接着剤
 3. シリコーンゴム
 4. シリコーンオイル
 5. シリコーングリス
 6. シリコーンを使用したトランス
 7. シリコーンリード線

2. シリコーンガス侵入プロセス
 ①シリコーンガス雰囲気中で使用。
 ②リレーのケースやかん合隙間よりリレー内部へシリコーンガスが侵入。
 ③接点負荷開閉時のアークエネルギーにより、有機シリコン(Si)が酸化シリコン(SiO2)となって接触ポイントに付着。
 ④開閉回数と共に酸化シリコンが堆積し、接触抵抗が増大。接触不良にいたる


■対策
1. リレーによる対策
 シリコン雰囲気が避けられない場合は、金属ケースを使用したハーメチックリレー(例:形MYHシリーズ)の使用をご検討ください。
2. プリント基板設計上の対策
 リレー周りがシリコンガス雰囲気にならないように設計的な配慮をお願いします。
 サージキラーをつけてアークを極力抑えることでも対策になる場合があります。

■補足
・ケースの材質と厚み
  材質のPB T 厚みは0.3mm 程度と薄いものもあり、樹脂の呼吸作用により、徐々に外気が侵入することがあります。
・外気侵入期間
  プラスチック・シール形で1 ~ 3ヶ月、耐フラックス形は1 日で侵入します。
・接点負荷条件
  使用雰囲気中にシリコーンガスが存在しても、接触不良に至らない場合があります。
  その要因として、接点負荷条件、あるいはシリコーンガスの濃度があります。