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リレーのコイルサージ対策について教えてください。

FAQ番号:FAQ02804

 

回答

接点やトランジスタでリレーを駆動する際、リレーのコイルサージの影響により、接点にアークによる炭化物や硝酸が生成されてしまったり、トランジスタの場合は、稀に故障することがあります。

保護のために、下記の対策をお奨めします。
 (1) コイルサージ吸収回路を内蔵したリレーを使用する。
 (2) コイルサージ吸収回路を外付けする。

◆対策

(1) コイルサージ吸収回路を内蔵したリレーを使用する。 
  関連情報の「一般リレー 仕様条件検索」 をご利用ください。
  「コイルサージ吸収機能あり」を選択すると、コイルサージ吸収回路内蔵の機種を選定できます。

 ■代表的な形式 
種類 シリーズ 接点極数 動作表示灯 代表的な形式 備考
CR回路
内蔵形
形MY 2 なし 形MY2-CR ACコイルのみです。
DCコイルはご用意しておりません。
あり 形MY2N-CR
4 なし 形MY4-CR
あり 形MY4N-CR
形LY 2 なし 形LY2-CR
あり 形LY2N-CR
ダイオード
内蔵形
形MY 2 なし 形MY2-D DCコイルのみです。
ACコイルはご用意しておりません。
あり 形MY2N-D2
4 なし 形MY4-D
あり 形MY4N-D2
形LY 2 なし 形LY2-D
あり 形LY2N-D2
4 なし 形LY4-D
あり 形LY4N-D2

  

(2) コイルサージ吸収回路を外付けする。
  DCコイルのリレーを駆動する場合:ダイオード方式が一般的です。
  ACコイルのリレーを駆動する場合:バリスタ方式、CR方式が一般的です。

 

 ■接点保護の回路例 

分類
回路例
素子の選び方の目安
CR方式 接点間に並列に接続 *1

●素子の選び方の目安 
・C:リレーの定格電流(コイル部)1Aに対し0.5~1.0(μF)
   耐電圧:200~300V

・R:リレーのコイル電圧1Vに対し0.5~1.0(Ω)

 

●注意事項、その他

 ・直流高電圧で接点間のアークのしゃ断能力が問題となる場合に、負荷間より接点間にC、Rを接続した方が効果的になる場合があります。実機にてご確認ください。 

・AC回路の場合は、AC用コンデンサ(極性無し)をお使いください。

 

*1   ACの場合は、リレーのコイル抵抗がC、Rのインピーダンスより十分に小さい場合に効果があります。

*2    動作時間が遅れます。

負荷と並列に接続*2

ダイオード
方式
●素子の選び方の目安

 ・逆耐電圧 :回路電圧の10倍以上

 ・ 順方向電流:負荷電流以上

●注意事項、その他

 ・CR方式よりもさらに復帰時間が遅れます。

 ・AC回路には適用できません。

ダイオード
  +
ツェナー
ダイオード
方式
●素子の選び方の目安

 ・ツェナー電圧:電源電圧×1.2倍程度

●注意事項、その他

 ・ダイオード方式では復帰時間が遅れすぎる場合に使用すると効果があります。

 ・AC回路には適用できません。

バリスタ
方式

●素子の選び方の目安

 ・カット電圧Vc
   交流 Vc>((電源電圧×1.5)×√2)
   直流 Vc>(電源電圧×1.5)

●注意事項、その他

 ・Vcを高く設定しすぎると高電圧へのカットが 働かなくなるため効果が弱くなります。
・復帰時間が多少遅れます。
・電源電圧がDC24~48V時は負荷間に、AC100~200V時は接点間のそれぞれに接続すると効果的です。