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リレーを遠隔地から動作させても問題ありませんか?

FAQ番号:FAQ02761

 

回答

配線距離が長い場合、以下の2点が懸念されます。
【1】ケーブルの抵抗による影響で動作不良になる。
【2】浮遊容量の影響により復帰不良になる。

【1】ケーブルの抵抗による影響
 電源からリレーまでの距離が長い場合、ケーブルの抵抗による電圧降下により動作しない場合があります。
 リレーコイル端子の両端の電圧をご確認の上、規定の電圧が印加される様に電源電圧の設定を行ってください。
 
〔ご注意〕 
   以下の試算は浮遊容量の影響を0と想定しています。
   実際には、浮遊容量の影響により、配線可能距離は記載されている値よりも短くなります。 
   【2】浮遊容量の影響も合わせてご覧ください。

 ●ACコイルのリレー
  【計算式】
    L = Zr/9R *1 (配線距離3Km程度までの計算式)
       Zr:コイルインピーダンス (コイル電圧(V)/コイルの定格電流(A))
       R :ケーブルの単位あたりの抵抗値(Ω/m)
       L : ケーブル長限度(往復)

  【計算例 *2】形MY4  AC100/110 を AC100V 50Hzで使用する場合       
     ① 定格電流を確認します。
       形MY4  AC100/110 をAC100V 50Hzで使用する場合の定格電流は11.7mA(0.0117A)です。*3
     ② 計算します。
       L = (100/0.0117)/(9X0.017)
          =約55863m(約55.8Km)  ⇨ 配線距離3Km(往復6Km)で使用できると判断できます。

 ●DCコイルのリレー
  【計算式】
    L = Rr/9R *1
       Rr:コイル抵抗値(Ω)
       R :ケーブルの単位あたりの抵抗値(Ω/m)
       L :ケーブル長限度(往復)

  【計算例 *2】形MY4  AC100/110 をDC24Vを使用する場合
     ① コイル抵抗値を確認します。
       形MY4  DC24V のコイル抵抗値は636Ωです。*3
     ② 計算します。
       L = 636/(9x0.017)
          = 約4157m(約4.1Km) ⇨ 配線距離3Km(往復6Km)では使用できません。
                                             2Km(往復4Km)なら使用可能です。

*1 9Rの「9」について
   この式では、ケーブル抵抗とコイルインピーダンスの比率を1:9としています。
   (「RL:Zr=1:9」=「L=Zr/9R」です。) 
   こちらの計算式では、リレーの動作電圧に対して十分な電圧を確保できるケーブル抵抗値を割り出すことを
   目的としています。定格電圧の90%以上を印加することができれば、リレー個々の仕様の違いがあっても
   ほぼ問題なく動作電圧以上の電圧が確保できるため、こちらの数値を汎用として使用しています。
*2
 配線距離3Km(往復6Km)で使用できるかの試算です。
   CVVケーブル(1.25sq)を使用する場合で、動作電圧を定格の90%まで許容することを前提としています。
*3 形MY4 定格電流、コイル抵抗値
  

【2】浮遊容量の影響
 動力ラインなどと並行して長距離の配線をするとコイル入力電源がOFFのときに、電線の浮遊容量から
 リレー両端に電圧を生じ復帰不良の原因となります。
 このような場合には、コイル両端にブリーダ抵抗を接続してください。
 なお、ACコイルはDCコイルに比べて影響を受けやすいためご注意ください。
      
  
 

◆ブリーダ抵抗の目安 (参考値)

・形MY4 AC100/110Vでのブリーダ抵抗(参考値)
   
・形MY4 AC200/220Vでのブリーダ抵抗(参考値)
   
〔注意〕
・CVVケーブルの場合:導体公称断面積2mm2(7芯)、線間浮遊容量0.15~0.25(μF/km)
・抵抗のワット数は、参考値です。必ず実使用回路で、ご確認ください。
・ 浮遊容量は実測にてご確認ください。
   
(2021年6月現在)