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2019/03 受注終了

S8VM

スイッチング・パワーサプライ(15/30/50/100/150/300/600/1500Wタイプ)

S8VM

オムロン独自の新・不足電圧検出機能搭載。小型だから装置のダウンサイズにも貢献。落ちない端子ねじ、DINレール簡単取付けなど親切な設計

※ Web特別価格提供品

※ このページの記載内容は、生産終了以前の製品カタログに基づいて作成した参考情報であり、製品の特長 / 価格 / 対応規格 / オプション品などについて現状と異なる場合があります。ご使用に際してはシステム適合性や安全性をご確認ください。

選択はカンタン、どちらのタイプ?

装置や制御盤の付加価値を高めるために、いま、お選びいただきたいのは、進化したこの2つの電源です。

注意

S8VM ご使用の前に 2

軽度の感電、発火、機器の故障が稀に起こる恐れがあります。分解、改造、修理したり内部に触らないでください。

S8VM ご使用の前に 3

軽度の火傷が稀に起こる恐れがあります。通電中や電源を切った直後は電源本体に触らないでください。

S8VM ご使用の前に 4

発火が稀に起こる恐れがあります。端子ねじは規定トルクで締めてください。
15、30、50、100、150Wタイプ(1.6N・m)
300、600、1,500Wタイプ(M4;1.6N・m、M5;2.50N・m、M8ボルト/ナット;10.8N・m)

S8VM ご使用の前に 5

感電により軽度の傷害が稀に起こる恐れがあります。
通電中は端子に触らないでください。

S8VM ご使用の前に 6

軽度の感電、発火、機器の故障が稀に起こる恐れがあります。製品の中に金属、導線または、取りつけ加工中の切粉などが入らないようにしてください。

安全上の要点

取りつけ方法

・取りつけにあたっては、機器の長期信頼性を向上させるために、放熱に十分留意してください。

・取りつけ面は金属板をお使いください。

・取りつけ加工中に切粉が製品内に入らないようにしてください。

・左右の取りつけスペースは、容量により異なります。
 下記の表を参照ください。

(15、30、50、100、150Wタイプ)

・自然空冷ですので、電源本体周辺の空気が対流するように取りつけてください。

・取りつけ状態により放熱性が悪化し、稀に内部部品が劣化・破損する恐れがあります。取りつけ方向ごとのディレーティング曲線に従ってご使用ください。

・内部部品の破損が万一の場合起こる恐れがあります。取りつけねじの電源内部への挿入長さは、「外形寸法」表示の指定の長さを超えないようにしてください。

S8VM ご使用の前に 9

注. 形S8VM-100□□□□/150□□□□を複数台並べて使用する際は、できるだけ発熱体から遠ざけて取りつけてください。左右の取りつけスペース(*2 寸法)を20mmでご使用される場合は、負荷率80%以下でご使用ください。

(300、600、1,500Wタイプ)

・ファンによる強制空冷方式です。冷却効果が低下しますので通風口(ファン取りつけ面とその反対側)をふさがないでください。
 また、ディレーティング曲線内でご使用ください。

・取りつけ状態により放熱性が悪化し、稀に内部部品が劣化・破損する恐れがあります。指定された取りつけ方向以外で使用しないでください。

・内部部品の破損が万一の場合起こる恐れがあります。取りつけねじの電源内部への挿入長さが指定の長さを超えないようにしてください。(6mm max.)

S8VM ご使用の前に 11

配線

・アースは完全に接続してください。安全規格で定められたPE(保護接地接続部)のため、アースが不完全な場合、感電や誤動作の恐れがあります。

・軽度の発火が万一の場合起こる恐れがあります。入出力端子など誤配線のないようにご注意ください。

・端子締めつけ時に100N 以上の力で端子台を押さえつけないでください。

・通電前には、加工時に覆ったシートなどを必ず取りはずして放熱に支障がないことを確認ください。

・負荷の異常による配線材の発煙・発火を防ぐために下表の線材をご使用ください。また、定格電流値の1.6倍以上を目安に線径をお選びください。線材の選定については電線メーカの推奨許容電流・電圧降下などをご参照ください。

推奨使用線径

端子 形式 推奨使用線径
入力 形S8VM-015□□□□
形S8VM-030□□□□
形S8VM-050□□□□(M3.5)
形S8VM-100□□□□
形S8VM-150□□□□
AWG24~14(0.205~2.081mm2
形S8VM-300□□C
形S8VM-600□□C(M4)
形S8VM-15224C
AWG20~10(0.52~5.27mm2
出力 形S8VM-015□□□□
形S8VM-030□□□□(M3.5)
形S8VM-050□□□□
AWG24~14(0.205~2.081mm2
形S8VM-100□□□□(M4)
形S8VM-150□□□□
AWG24~12(0.205~3.309mm2
形S8VM-30005C/12C/15C(M4) AWG16~10(1.32~5.27mm2
形S8VM-30024C(M4) 撚り線
AWG18(0.81mm2
形S8VM-60005C/12C/15C(M5) AWG14~8(2.08~8.3mm2
形S8VM-60024C(M5) 撚り線
AWG14(2.08mm2
形S8VM-15224C(M8ボルト/ナット) AWG8~4(8.3~21.09mm2

・300Wタイプの出力端子の電流定格は1端子あたり40Aです。
 また、600Wタイプの出力端子の電流定格は1端子あたり60Aです。端子の定格を超える電流が流れる場合は2端子を同時にご使用ください。

・UL認定温度が60℃以上、または60/75℃以上の線材をご使用ください。

・導体部分が銅線の線材をご使用ください。

不足電圧検出出力用コネクタハーネス製作方法

形S8VM-05024A□/05024P□/10024A□/10024P□/15024A□/15024P□には、不足電圧検出機能のトランジスタ出力配線用につぎのものが付属されています。

使用
コネクタ
形S8VM-05024A□/P□ 形S8VM-10024A□/P□
形S8VM-15024A□/P□
日本圧着
端子製造
(JST)製
S3B-XH-A-1 BH3B-XH-2
ハウジング
(付属品)
XHP-3
ターミナル
(付属品)
BXH-001T-P0.6またはSXH-001T-P0.6

正しく配線いただくために、つぎのことに留意してコネクタを製作ください。なお、詳しくは日本圧着端子製造(JST)のカタログをご覧いただくことをお薦めいたします。

・電線サイズはAWG28~AWG22をご使用ください。

・電線の被覆ストリップ長は2.1~2.6mmが目安となります。

・ターミナルと配線の圧着は専用工具YC(日本圧着端子製造(JST)製)、あるいはYRS(日本圧着端子製造(JST)製)をご使用ください。

・圧着したターミナル配線をハウジングに挿入する際は、ハウジングの奥まで一気に挿入し、カチッと音がするのをご確認ください。また、ハウジングに取り付けた配線が確実にロックされていることをご確認ください。

信号入出力用コネクタハーネス製作方法

形S8VM-300 □□C/600 □□C/15224C には日本圧着端子製造(JST)製PHDコネクタを使用しております。

使用
コネクタ
形S8VM-300□□C/600□□C/15224C 日本圧着
端子製造
(JST)製
S12B-PHDSS
ハウジング PHDR-12VS
ターミナル SPHD-001T-P0.5またはBPHD-001T-P0.5

正しく配線いただくために、つぎのことに留意してコネクタを製作ください。なお、詳しくは日本圧着端子製造(JST)のカタログをご覧いただくことをお薦めいたします。

・電線サイズはAWG26~AWG22をご使用ください。

・電線の被覆ストリップ長は2.3mmが目安となります。

・ターミナルと配線の圧着は専用工具YC(日本圧着端子製造(JST)製)をご使用ください。

・電線はUL1007(撚線)およびこれに相当する撚線が使用できますが、AWG22については被覆外形の小さいUL1061およびこれに相当する撚線をご使用ください。

・圧着したターミナル配線をハウジングに挿入する際は、ハウジングの奥まで一気に挿入し、カチッと音がするのをご確認ください。また、ハウジングに取りつけた配線が確実にロックされていることをご確認ください。

設置環境

・振動・衝撃の激しい場所では使用しないでください。特にコンタクタなどの装置は振動源になりますので、周囲から極力離して設置してください。

・強い高周波ノイズやサージを発生する機器からは離して取りつけてください。

使用環境および保管環境

・周囲温度-25~+65℃、相対湿度25~90%で保管してください。

・内部部品の劣化・破損が稀に起こる恐れがあります。
 ディレーティング範囲を超える状態(ディレーティング曲線の①の部分)では使用しないでください。

・相対湿度が30~85%の場所で使用してください。

・直射日光のあたる場所では使用しないでください。

・製品内に液体や異物、腐食性ガスが入る可能性のある場所では使用しないでください。

過電流保護機能について

・短絡および過電流状態での使用が継続されますと、稀に内部部品の劣化・破損となる場合があります。30秒以上継続して使用しないでください。

・万一の場合、内部部品の劣化・破損が考えられますので、負荷側の突入電流、負荷状態が頻繁に発生するアプリケーションには使用しないでください。

バッテリ充電について

負荷にバッテリを接続される場合は、過電流制限回路および過電圧保護回路をお取りつけください。

出力電圧調整トリマ(V.ADJ)

出荷時:定格電圧にセットしています。
調整範囲:前面の出力電圧調整トリマ(V.ADJ)により定格電圧の-20%~+20%(形S8VM-□□□24A□/P□は
     -10%~+20%)の範囲で調整が可能です。
     右に回すと出力電圧は上がり、左に回すと出力電圧は下がります。

・出力電圧調整トリマ(V.ADJ)の破損が万一の場合起こる恐れがあります。必要以上に強い力を加えないでください。

・出力電圧調整後の出力容量、出力電流は定格出力容量、定格出力電流以下にしてください。

・出力電圧調整トリマ(V.ADJ)の操作によっては、出力電圧が電圧可変範囲(定格電圧の+20%)以上に上昇します。出力電圧を調整する場合は、電源の出力電圧を確認し負荷を破壊させないようご注意ください。

出力電圧調整トリマ(V.ADJ)で出力電圧を定格の+20%を超えた値にセットすると過電圧保護機能が動作することがあります。

(形S8VM-□□□24A□/P□タイプ)

出力電圧調整トリマ(V.ADJ)はゆっくりまわしてください。
 すばやく出力電圧を下げたり、出力電圧を定格の-10%以下にセットすると、不足電圧検出機能が動作することがあります。

リップルノイズ電圧(1,500Wタイプ)

仕様規格のリップルノイズ電圧は、JEITA規格RC-9131Aに準じる規定の測定回路にて測定した値です。

S8VM ご使用の前に 28

耐電圧

耐電圧試験を行う場合、試験機の種類によっては、印加電圧が歪み、高い電圧が発生することがあります。試験時には印加電圧の波形をご確認ください。

リモートセンシング機能について

(100/150Wタイプ)

+Sおよび-S端子が開放状態では過電圧保護機能が動作し、出力電圧がしゃ断します。

(300/600/1,500Wタイプ)

+Sおよび-S端子が開放状態では出力電圧の安定度、精度が悪化します。+S、-S端子の接続を必ず行ってください。

直列運転について

2台の電源で直列運転が可能です。また、(±)の出力を作ることもできます。

直列接続

S8VM ご使用の前に 34

±接続

S8VM ご使用の前に 35

注1. 負荷が短絡した場合、電源ユニット内部に逆電圧がかかります。万一の場合、電源ユニットが劣化・破損する恐れがありますので、図のようにダイオードを接続してください。なお、ダイオードの選定の目安は下記の通りです。

種類 ショットキーバリアダイオード
耐圧(VRRM 定格出力電圧の2倍以上
順方向電流(IF 定格出力電流の2倍以上

注2. 異なる仕様での直列運転は可能ですが、負荷に流れる電流は定格出力電流の小さい方の定格出力電流以下にしてください。

並列運転について

(15、30、50、100、150Wタイプ)

並列運転での使用はできませんのでご注意ください。

S8VM ご使用の前に 39

(300、600、1,500Wタイプ)

CB端子(CN 5pin)、CBG端子(CN 6pin)を接続することにより電流バランス機能が動作し合計出力容量80%以下で並列運転が可能です。
なお、最大接続台数は2台です。

S8VM ご使用の前に 40

・接続線(*1)には2芯シールド線をご使用ください。

・各電源の出力電圧差を100mV以内、または定格出力電圧の1%以内のどちらか小さい値になるように出力電圧調整トリマ(V.ADJ)にて調整してください。

・並列運転は静的な容量アップを目的としています。負荷の急激な変動により出力電圧が低下する場合があります。

・並列運転時は出力電圧の立上り波形に段差がでることがあります。

・標準添付のコネクタを外し、別途ハーネスをご用意ください。

出力電圧が出ない場合

(15、30、50、100、150Wタイプ)

過電流保護または、過電圧保護が機能している可能性があります。また、入力に雷サージなどの大きなサージ電圧が印加された場合は、内部保護回路が機能している可能性も考えられます。以下の2点を確認後も出力電圧が出ない場合は、当社までお問い合わせください。

過電流保護の確認方法

・負荷が過電流状態(短絡含む)になっていないかを(負荷線を外して)確認してください。

過電圧保護、内部保護の確認方法

・いったん入力電源をOFFし、3分以上放置後、入力電源を再投入してください。

短絡片の脱落や、+Sおよび-S端子が開放状態になっていないかを確認してください。(形S8VM-100/150□□□□タイプのみ)

定格電圧の+20%以上に出力電圧調整トリマ(V.ADJ)がセットされていないか確認してください。

(300、600、1,500Wタイプ)

過電流保護、過電圧保護、過熱保護等が機能している可能性があります。また、内蔵ファン停止やリモートコントロール機能(OFF)の原因も考えられます。以下の5点を確認後も出力電圧が出ない場合は、当社までお問合せください。

過電流保護の確認方法

・負荷が過電流状態(短絡含む)になっていないかを(負荷線をはずして)確認してください。

過電圧保護の確認方法

・いったん入力電源をOFFし、3分以上放置後、入力電源を再投入してください。

・+Sおよび-S端子が開放状態になっていないかを確認してください。

定格電圧の+20%以上に出力電圧調整トリマ(V.ADJ)がセットされていないかを確認してください。

過熱保護の確認方法

・いったん入力電源をOFF し、十分冷却後、入力電源を再投入してください。

内蔵ファン停止の確認

・内蔵ファンが停止していないことを確認してください。ファンは寿命部品です。

リモートコントロール機能の確認

・+ RC および- RC 端子がオープン状態になっていないか確認してください。規定の接続を実施してください。

ファン交換について(300/600/1,500Wタイプ)

・ファン交換については弊社までお問合せください。有償にてファン交換を承ります。また、交換用ファンユニット(形S82YVM□□FAN)をご用意しております。なお、ファンの交換時期につきましては、下記の曲線を目安にしてください。

S8VM ご使用の前に 52

お客様にてファン交換する場合、安全規格対象外となります。

入力投入時のうなり音(50/100/150/300/600/1,500Wタイプ)

高調波電流抑制回路を搭載しているため、入力投入時に音がすることがありますが、内部電圧が安定するまでの過渡的なものであり製品としては異常ありません。

DINレール取りつけ(15/30/50/100/150/300/600Wタイプ)

DIN レールに取りつける場合は、レールストッパがカチッと音がするまで下げ、(A)部をレールの一端にひっかけ(B)方向に押し込んでロックしてください。

S8VM ご使用の前に 55

取りはずす場合は、(C)部に(-)ドライバを差し込み、引きはずしてください。

S8VM ご使用の前に 56

無償保証期間と無償保証範囲

〔無償保証期間〕

納入品の保証期間は当社工場出荷後5年と致します。
ただし、ファンは交換品(有償)と致します。ファンの交換につきましては、弊社営業までご連絡ください。

〔無償保証範囲〕

次の範囲を使用条件とします。

1. 平均使用温度40℃以下(本体周囲温度)

2. 平均負荷率80%以下

3. 取りつけ方法:標準取りつけ

※ただし最大定格はディレーティング曲線の範囲内とします。

上記保証期間中に当社側の責により故障を生じた場合は、その商品の故障部分の交換または修理を、その商品のご購入あるいは納品場所において無償で行わさせていただきます。
ただし、次に該当する場合は、この保証の対象範囲から除外させていただき、有償扱いとさせていただきます。

(1)本カタログまたは別途取り交わした仕様書などにて確認された以外の、不適当な条件・環境・取り扱い並びに使用による場合。

(2)故障の原因が納入品以外の事由による場合。

(3)当社以外による分解・改造または修理による場合。

(4)商品本来の使い方以外の使用による場合。

(5)当社出荷当時の科学・技術の水準では予見できなかった事由による場合。

(6)その他、天災、災害など当社側の責ではない原因による場合。
    なお、ここでいう保証は、納入品単体の保証を意味するもので、納入品の故障により誘発される損害はご容赦いただきます。

なお、保証期間を過ぎた製品の修理は有償となります。別途、修理による料金を請求させていただきます。

予防保全のための推奨交換時期と定期的な交換のお奨め

予防保全のための推奨交換時期は商品の使用設置環境等に大きく影響されますが、推奨交換時期は7年~10年(*)を目安にしてください。お客様での商品寿命を超えてのご使用による故障や事故などを防止するためにも、推奨交換時期内での早めの交換をお奨めいたします。ただし、推奨交換時期はあくまでご参考情報であり、商品の寿命を保証するものではありません。

商品には多くの電子部品が搭載されており、これらの部品全てが正常に動作することにより、本来の機能・性能を発揮することができます。しかし、アルミ電解コンデンサは稼動時の周囲温度の影響が大きく、周囲温度が10℃上昇すると寿命が1/2に短くなります(アレニウスの法則)。電解コンデンサが容量低下の寿命になると、製品の故障や事故につながる恐れがあります。そのため、一定期間を経過する毎に商品の交換を実施いただき、装置の故障や事故を出来る限り未然に防止するようお奨めします。

*定格入力電圧、負荷率50%以下、周囲温度40℃以下、標準取りつけ状態の場合です。また、ファン付タイプのファンは除きます。

なお、当機種では上記の条件で期待寿命が10年以上となるように設計しています。