タイマ/タイムスイッチは、スタート信号が入ってから、あらかじめ設定した時間になると出力信号を切り替える制御装置です。ここではタイマ/タイムスイッチの概要を解説します。
| 概要 |
タイマとは、入力信号が入ってから、あらかじめ定められた時間に出力信号を出す制御機器です。
形H3CR-Aの例
●設定
@セットダイヤル
A時間単位切替スイッチ
B目盛数字切替スイッチ
C動作モード切替スイッチ
解説
形H3CR-Aは「時間単位切替スイッチ」や「目盛数字切替スイッチ」により、1台のタイマでいろいろな時間幅を設定することができます。
●表示
タイマについている針は、時計のように時間と共に動かないので、時間経過の様子がわかりません。そのため、タイマの左上には2つの動作表示灯があり、ここを見ることでタイマの状態を識別できるようになっています。
D動作/通電表示灯(グリーン)
動作表示:時間を計っている途中(計時中)なのか、タイムアップ後なのかを表します。
通電表示:タイマ自体に電気が供給されているかどうかを表します。
通電状態では基本的には点灯していますが、計時中は点滅します。
E出力表示灯(オレンジ)
タイムアップの出力状態を見ることができます。
出力信号を出しているときのみ点灯します。
形H3CR-A の右上に動作モード切替スイッチがあります。
動作モードとは設定時間に達したときの出力の仕方のことをいいます。
よく使用される基本的な動作は以下の4つになります。
●オンディレー動作
押ボタン式の信号機のスイッチを押すと、ある程度遅れてから信号機が赤から青に切り替わります。
タイマに入力が入ってから、設定した時間分遅れてタイマの接点が切り替わり、出力するタイマの動きをオンディレー動作といいます。
入力信号が入って(オン)から、出力信号の出るタイミングが遅れる(ディレー)動作ということで、この名が付いています。
自動機械で使用される動作モードの中では、この「オンディレー動作」がもっとも多く使われています。
●オフディレー動作
車に乗り込もうとしてドアを開
けたとき、室内灯が点灯します。
車に乗ってドアを閉めても数秒間は室内灯は点灯し続けます。
すぐに室内灯が消灯してしまうと、暗い所でエンジンのキーをさすのに不便だからです。
車のドアが開き、ドアスイッチがONすると同時に室内灯も点灯します。ドアを閉めてドアスイッチがOFFしても室内灯は点灯し続けます。つまり設定時間だけ遅れて室内灯が消灯します。このように、入力と同時に出力がONし、入力がOFFしてから設定時間を計り、設定時間後にタイマの接点が切り替わり、出力をOFFするような動作をオフディレー動作といいます。
入力が切れて(オフ)から出力が切れるタイミングが遅れる(ディレー)動作ということでこの名が付いています。
●フリッカ動作
左のタイムチャートのように入力が入ると、出力が設定時間ごとにON/OFF を繰り返す動作をフリッカ動作といいます。
アプリケーション
●インターバル動作
左のタイムチャートのように入力と同時に出力がONし、設定時間後にOFFする動作をインターバル動作といいます。
アプリケーション
動作モードは、スタート方法が2通りあります。
例:オンディレー動作
信号オンディレー動作: あらかじめタイマの電源部に電圧を加えた状態で入力が入力部に入ると計時を始める動作
電源オンディレー動作: タイマの電源部に電圧を加えると計時を始める動作
| 信号オンディレー | 電源オンディレー |
![]() | ![]() |
●信号オンディレー動作と電源オンディレー動作の違い
@精度*
タイマの計時部は電源を入れてからしばらくしないと安定したはたらきをしません。
電源スタートの場合: 電源が入ったと同時に計時が始まるので不安定な状態で使用することになります。したがってスタート直後は動作時間にばらつきがでることがあります。
信号スタートの場合: スタート前からタイマに電圧を加えてあるので、安定した時間精度を確保できます。
一般的に信号スタートの方が精度が良いといわれていますが、形H3CRのように形式によって、精度に変わりのないものがあります。
*精度:時間の正確さ
A端子配置
| 信号スタート(形H3CR-A) | 電源スタート(形H3CR-A8) |
![]() | ![]() |