カウンタは、パルス信号を受け数を数えて表示し、プリセットカウンタは、カウント設定値になると出力を出す機器です。ここではカウンタの概要を解説します。
カウンタとは、カウント(数を数える)という言葉からきています。人間が数を数えるのに、10個や20個なら簡単に数えられますが、数が多くなると困難になり、人間のかわりに数を正しく数えるのがカウンタです。
例えば、街角で交通量の調査のときに数を数えるのに使っているのもカウンタの一種です。通行人の数が多くなったとしても、人間のかわりに正確に数量を数え、覚えています。
パチンコ店で、自分が出した玉数を自動的に計算する機械は玉数を正確に数えています。
正確に数を数えないとトラブルのもとになります。
遊園地などで見られるゲーム機は、時間内に入ったゴールの数を数えます。
ここでも、カウンタが正確に数を数えているので、正しいゴール数を表示することができます
自動機械の中で使われているカウンタの例を示します。
〈プリン生産ライン〉
プリン生産ラインで、生産されたプリンを光電センサで検出しています。カウンタにはあらかじめ3という数を設定しておき、光電センサからの入力信号が3回入力したらプッシャー*がプリン容器を押し出し、箱の中に入れます。
カウンタは、作業者が表示を確認するために、多くの場合は、操作盤に取り付けられています。
*プッシャー
押し出す機器
箱詰め工程を、入力→制御→出力の信号の流れで説明します。
@入力
光電センサは、物が光をさえぎることによって検出する入力機器です。この光電センサからカウンタに信号が伝えられます。
A制御
カウンタにはあらかじめ3という設定値を入力しておきます。
カウンタは光電センサからの入力信号を数え、3つ数え終わると信号を出力機器のプッシャーに伝えます。
B出力
プッシャーは、カウンタからの出力信号を受けて、プリンを押し出し箱詰めをします。
このように、カウンタを中心として入力→制御→出力の順番に信号が流れていきます。
プリセットカウンタとは
入力信号を数え、あらかじめ設定した数になると出力信号を出し次の出力機器を動作させる制御機器
プリンの箱詰め工程で入力信号の入るタイミング、出力信号の出るタイミングは、下記の動作チャートを見てください。
動作チャートの説明
@プリンが1個通過するとカウンタに入力信号が入り、カウント値が1と表示されます。
↓
A次のプリンが通過するとカウント値が2と表示されます。
↓
B3つめのプリンが通過するとカウント値が3と表示され、設定値と一致するので出力信号が出ます。
あらかじめ決めておいた数を設定値(プリセット値)といい、その数を数え終わって出力信号を出すことをカウントアップといいます。これは、タイマの設定時間、タイムアップという言葉と同じような意味になります。
●電子カウンタ 形H7CXの基本構成図
| @ | 表示部 | 計数部で数えた数を表示します |
| A | 設定部 | 前面のキーで設定値を入力します |
| B | 内部回路 | 入ってきた入力信号を数え、設定値と比較し一致したら 出力信号を出します |
プリセットカウンタのプリセットとは、あらかじめ設定できるという意味を表します。
プリセットカウンタでは、カウントアップすると出力信号を出しますが、出力信号を出さず表示のみのトータルカウンタという種類もあります。トータルカウンタは生産数などの表示だけが必要な場合に使用します。
光電センサを使って、プリンの生産数をカウントし、表示をしています。
カウンタは、出力の有無によって2つに分類されます。